日本政府観光局(JNTO)は20日、2014年の訪日外国人数(推計値)が前年比29.4%(約304万9,700人)増の1,341万3,600人となり、2年連続で過去最高を更新したと発表した。

ビザの大幅緩和や消費税免税制度拡充に加え、アジア地域の経済成長に伴う海外旅行需要の拡大、円安進行による訪日旅行の割安感の浸透などが、訪日外国人数の拡大に寄与した。また、訪日プロモーションや日本国内のインバウンド業界の機運の高まりが、さらなる訪日旅行の魅力の訴求に繋がったという。

国・地域別に見ると、台湾が最も多く前年比28.0%増の282万9,800人、2位は韓国で同12.2%増の275万5,300人、3位は中国で伸び率は最も高い同83.3%増の240万9,200人。このうち中国は初めて200万人を突破した。また、主要18市場のうち、英国、ロシアを除く16市場が年間での過去最高を更新したほか、ロシア以外の17市場で前年比2桁増の伸びを記録した。

2014年12月訪日外客数(JNTO推計値)(出典:日本政府観光局(JNTO)Webサイト)

2014年の出国日本人数は前年比3.3%減の1,690万3,000人。訪日外国人数と出国日本人数の合計は3,031万6,600人と、初めて3,000万人を超えた。

2014年12月の訪日外国人数は前年同月比43.0%増の123万6,100人と、12月としては過去最高を更新した。