内閣府はこのほど、「2013年度国民経済計算確報(ストック編)」を発表した。それによると、2013年末時点の政府と民間の資産を合わせた国民資産残高は前年末比7.2%増の9,294兆6,000億円となり、比較可能な1980年以降で最高となった。増加は2年連続で、9,000兆円を超えたのは初めて。

国民資産残高の内訳は、株や債券などの金融資産が前年末比9.9%増の6,570兆9,000億円、土地や建物などの非金融資産が同1.2%増の2,723兆7,000億円。一方、負債残高は前年末比9.9%増の6,254兆9,000億円と、こちらも過去最高を更新した。

国民資産残高から負債残高を差し引いた国全体の正味資産(国富)は前年末比2.1%増の3,048兆7,000億円。3,000兆円を超えるのは2年連続となる。

正味資産(国富)の推移(出典:内閣府Webサイト)

国民が保有する現預金や不動産などを合計した家計資産残高は前年比4.0%増の2,686兆9,000億円と、2年連続で増加した。内訳を見ると、現預金などの金融資産は前年比6.5%増の1,655兆5,000億円と、2年連続の増加。土地や建物などの非金融資産は同0.2%増の1,031兆3,000億円と、6年ぶりに増加した。