JR西日本は3月14日のダイヤ改正で、夕時間帯を中心に大阪環状線のダイヤ充実を図る。JRゆめ咲線(桜島線)でも、夕時間帯や土休日の朝時間帯に列車が増発される。

ダイヤ改正で大阪環状線から大和路線・阪和線への直通列車が充実し、JRゆめ咲線(桜島線)も列車を増発

大阪環状線では、イメージアップと満足度向上のため、2013年度から「大阪環状線改造プロジェクト」がスタート。森ノ宮駅美装改良工事、高架下商業施設「ビエラ玉造」開業、発車メロディ導入、高架下アート計画など、さまざまな施策が実施され、2016年度には新型車両323系も導入予定だ。

今春のダイヤ改正でも、利用者のニーズに合わせ、大阪環状線から大和路線(関西本線)・阪和線へ直通する快速列車の増発、京橋駅止まりの列車の延長運転などを実施。現在、大阪駅を平日17~20時台に発車する大阪環状線外回りの列車のうち、計8本が京橋駅止まりだが、ダイヤ改正ですべて天王寺駅まで延長される。大阪~天王寺間(京橋・鶴橋経由)の運転間隔が均等(約4分間隔)になることで、待ち時間が短縮され、大阪都心部からの帰宅に便利なダイヤとなる。

大阪駅を16~20時台に発車する阪和線・大和路線への快速列車も増発され、それぞれ1時間あたり4本の運転に。大阪駅では17~20時台、阪和線へ直通する快速列車(関空・紀州路快速など)が毎時9・24・39・54分発、大和路線へ直通する快速列車(区間快速)が毎時12・27・42・57分発にそろえられる。なお、夕時間帯に大阪環状線を周回する列車は1時間あたり4本の運転に減少するとのこと。

JRゆめ咲線(桜島線)も夕時間帯、大阪・京橋・鶴橋方面への直通列車を中心に増発。ユニバーサルシティ駅では平日17~21時台、西九条行の列車と大阪方面への直通列車が毎時4本ずつ8本発車し、西九条駅で阪和線・大和路線への快速列車との接続も考慮されたダイヤに。土休日の朝時間帯も、西九条駅を7~9時台に発車するユニバーサルシティ方面の列車が1時間あたり7~8本に増発される。これにより、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)への利用がさらに便利なダイヤとなる。