米Intelは1月15日(現地時間)、2014年第4四半期 (2014年10月-12月)決算を発表した。好調なデータセンター向けプロセッサに加えて、主力であるパソコン向けプロセッサが緩やかながら着実な成長を維持し、12月期の売上高記録を更新した。通期でも売上高と、マイクロプロセッサ(PC、サーバ、タブレット、スマートフォン、Internet of Things)の出荷数が過去最高を記録。タブレット向けの年間出荷数が4600万個に達し、目標の4000万個をクリアした。

12月期の売上高は147億ドルで前年同期比6%増だった。純利益は37億ドル(1株あたり0.74ドル)で39%増。売上高、利益ともにアナリストの予測を上回った。粗利益率は65.4%で、前期から0.4ポイント上昇した。

事業グループ別では、PCクライアントグループの売上高が89億ドルで前年同期比3%増。デスクトッププラットフォームは出荷数が1%減で、平均販売価格は横ばい。ノートブックプラットフォームは出荷数が11%増で、平均販売価格が3%減だった。IDCとGartnerが1月12日(米国時間)に発表した12月期のPC市場に関する調査結果(速報値)によると、PC出荷台数はIDCが8080万台で前年同期比2.4%減、Gartnerは8370万台で同1%増。2年以上続いた低迷に歯止めがかかったものの、本格的な回復には至っていない。

サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループは、売上高41億ドルで前年同期比25%増と大幅な伸びを達成。プラットフォーム出荷数が15%増、平均販売価格が10%増と好調だった。

Internet of Thingsグループは売上高5億9100万ドルで、前年同期比10%増。モバイル&コミュニケーションズ・グループは600万ドルのマイナス。ソフトウエア&サービスは5億5700万ドルで6%減だった。

2015年第1四半期(2015年1月-3月)については、売上高137億ドル(±5億ドル)、粗利益率を60%(±2%)と予測している。2015年のPC市場は企業向けの成長がわずかに縮小するものの、個人・家庭向けの買い換えが進むと予想する。ただし、1-3月期はまだ緩やかな成長にとどまると見ており、そのため3月期については同社の売上高の予測がアナリストの予測を下回った。

2014年通期では売上高559億ドルで前年比6%増、純利益は117億ドルで同22%増だった。プラットフォーム出荷数は同8%増、平均販売価格は横ばいだった。