2015年になってはや2週間あまり。「今年こそ運気を上げたい」と思っている人も多いだろう。そんなときは占いや神様に頼りがちだが、もしかしたらちょっとした生活習慣が、あなたの運気を左右しているかもしれないのだ。
せっかくいいチャンスが舞い込んでも、やる気や集中力、幸福感がないとそれに気づかず、見失ってしまうことも少なくない。ビジネスや人間関係、恋愛で成功するには、「脳内ホルモンの働きをいかによくするか」も重要なポイントになる。他力本願ではない、今すぐできる「運気アップ」のポイントを紹介しよう。
脳内のエネルギーが幸福感などを左右する
忙しい毎日を頑張っているのに、ストレスはたまるばかり。ハッピーな気持ちや充実感、達成感が低下し、やる気や集中力が消失ぎみという人も少なくないのではないだろうか。体はそんなに疲れていなくても、「精神的に疲れが取れない」という人は、脳が疲労状態にあるといえそうだ。
心の安定や前向きな気持ち、集中力を呼び起こすのは、脳の中にある「脳内ホルモン」のセロトニンやドーパミンの働きによるもの。これらの働きが悪くなると、頑張りたくても頑張れなくなり、"電池切れ"を起こしてしまう。電池切れが起きたら、脳にもエネルギーの充電が必要となってくるというのは予想がつくだろう。
ただ、ここで問題なのが、充電すべきエネルギーの種類を間違えている人が多いということだ。
例えば、仕事で疲れたり一息ついたりするときに、スイーツや甘いカフェラテなどを摂(と)ってしまう人もいることだろう。甘い物を食べると、血糖値が急激に上昇する。一時的には幸福を感じるものの、それはほんの数十分だけ。その後は上がった血糖値が急激に低下するため、眠気や集中力の低下、倦怠(けんたい)感やイライラを招いてしまうのだ。
たまの"ご褒美"ならまだしも、「会議の前の缶コーヒー」「ランチ後のスイーツ」などの行動を習慣化していないだろうか。これらの行動が、あなたのやる気を失わせ、運気を低下させているのかもしれない。
幸せオーラを出すための5つの行動
過度な糖質摂取や「疲れたときは甘い物」という生活習慣を送っていると、肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病につながりかねない。さらに低血糖や脳内ホルモンの不安定を引き起こし、うつ病やパニック障害などの精神疾患の引き金にもなりかねない。
今までやっていた生活習慣をほんの少しだけ見直すだけで、脳内ホルモンのバランスがよくなり、ハッピー感はアップする。無理なくできる、今すぐにできる方法を5つ厳選したので、参考にしてみてほしい。
対策1 肉を毎日、手のひら1枚分は食べる
脳にとって大事なのは、たんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養素だ。中でもたんぱく質は、セロトニンをはじめとする脳内ホルモンの原料となるアミノ酸を多く含んでいる。肉は毎日、手のひら1枚ぐらいの大きさのものを食べるように心がけよう。さらに魚をひと切れプラスする。大豆製品も大事だが、まずは動物性のたんぱく質を摂(と)るように。たんぱく質をきちんと摂(と)るようになると、甘い物が自然と欲しくなくなるのだ。
対策2 いい油を摂(と)ろう
「油は悪」だと思って、極力排除するという人もいるだろう。しかし、脳にとって油はとても重要な栄養素。脳の中は、非常に複雑な回路で情報伝達が行われている。幸福感や達成感を伝える脳内ホルモン「セロトニン」を、迷路のような回路の中でうまく運んでくれるのが油なのだ。ただ、油には「体にいい油」と「あまり体によくない油」がある。積極的に摂取していいのは、青魚や亜麻仁油、シソ油、グリーンナッツオイル。あるいは、DHAやEPAのサプリメントなど、オメガ3系の油だ。逆に、マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸は避けるようにしよう。
対策3 意識してヘム鉄を補給
「鉄不足」というと女性特有のものと思われがちだが、女性だけではない。男性にも増えてきているのだ。特に、体を鍛えている男性や仕事でよく発汗する人は要注意。汗によって、鉄を含むミネラルが体の外に出てしまい、鉄不足になってしまう。鉄不足になると、倦怠(けんたい)感や、やる気のなさなどが症状として出てくる。鉄は食事で摂取するのがなかなか難しいので、ヘム鉄のサプリメントなどを活用するといいだろう。
対策4 ランチや飲み会後に摂取するものを変える
仕事中につまんでしまう甘い物や缶コーヒー、飲み会後のラーメンなどはすべて糖質が多い食べ物だ。これらの習慣を続けていると、脳内ホルモンのバランスは崩れがちになってしまう。そこで、「仕事中につまむならナッツや小魚、チーズにする」「缶コーヒーは飲むなら甘くないブラック系にする」というように習慣を変えてみよう。また、ランチ時のご飯やパスタなどの炭水化物の量を半分ぐらいに抑えて、その分、肉や魚のたんぱく質の量を増やすようにしてみよう。そうすると満腹感が増すので、スイーツへの欲が抑えられる。
対策5 意識して「いい表情」を作ってみる
話し手が聞き手に与えるインパクトには3つの要素があり、顔や表情が55%、声の大きさやテンポが38%のインパクトを占めると言われている。すなわち、視覚と聴覚情報がほとんどで、話の内容はたったの7%しか聞き手に影響を及ぼしていないということだ。どんなにいい話でも、暗い顔や嫌な表情、小さな声でぼそぼそ言ったのでは、人の印象はいい方向には働かない。いい表情を作る→周囲からの好感度がアップする→人間関係がよくなる→充実感・幸福を感じる→快感物質が出て脳の状態がよくなる―という好循環を生む。人と話すときには、「目を見て笑顔」をまずは心がけよう。これだけで印象は大きく変わる可能性がある。