日本銀行は15日、2014年12月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は前年同月比0.9%減の101.9となり、2カ月連続で前年を下回った。
下げ幅は前月より0.7ポイント拡大した。世界的な原油価格の下落などが影響したとみられる。前月比も0.4%低下した。
国内企業物価指数は前年同月比1.9%上昇の104.8と、1年9カ月連続の上昇。伸び率は前月より0.7ポイント縮小した。また、前月比は0.4%の低下となった。
業種別の前月比を見ると、全23業種中、18業種が上昇、5業種が低下した。上昇した業種は、非鉄金属が9.5%上昇、鉱産物が8.0%上昇など。低下した業種は、スクラップ類が17.6%低下などとなった。
輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.7%低下、前年同月比2.7%低下の96.4、円ベースでは前月比0.9%上昇、前年同月比5.9%上昇の116.9。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比3.2%低下、前年同月比9.0%低下の103.6、円ベースでは前月比1.5%低下、前年同月比0.5%上昇の129.6となった。
2014年通年の国内企業物価指数は前年比3.1%上昇の105.1で、伸び率は2008年以来の水準を記録。一方、消費税を除いた国内企業物価指数は同1.0%上昇の102.9で、伸び率は前年より0.3ポイント縮小した。