ドイツのフォルクスワーゲンAGは、米国・デトロイトで開催されている2015年北米国際自動車ショーにて、「クロスクーペ GTE」を世界初公開した。5人乗りSUVのコンセプトカーで、ガソリンV6エンジンにプラグインハイブリッドシステムを組み合わせた。

フォルクスワーゲン「クロスクーペ GTE」

「クロスクーペ GTE」では、シャープなエッジが特徴的なエクステリアを採用。水平に長いボンネットや22インチのアルミホイールなど、これまでのフォルクスワーゲンとは一線を画す力強いデザインとなっている。ボディカラーは、「グランドパシフィック グレイシア」と呼ばれる薄いブルーで、ルーフはブラックアウトされている。

エンジンは3.6リットルV6ガソリンエンジンで、最高出力は280PS。これに2個の電気モーターが組み合わせられている。モーターの出力はそれぞれ40kWと85kWで、システムの総合出力は360PSに達する。このシステムパワーがフルに発揮された場合、最高速度209km/hに達し、静止状態から60mph(97km/h)までの加速は6.0秒。32kmまでの距離であれば、電気モーターだけでゼロエミッション走行することが可能だ。

2014年のデトロイトで公開されたコンセプトカー「クロスブルー」に続き、今回の「クロスクーペ GTE」は、モジュラートランスバースマトリックス(MQB)にもとづいたフォルクスワーゲン新世代ミッドサイズSUVモデルシリーズをさらに進化させたモデルとなる。フォルクスワーゲンのチャタヌーガ工場で生産される「クロスブルー」の生産型モデルは来年発表される予定だという。