TOTOはこのほど、「外国人のトイレに関するアンケート」の結果を公表した。
同調査は、日本に住む20歳以上の外国人を対象に、2014年9月から10月にかけてインターネットを通じて実施。600人から有効回答を得た。
外国人に求められる"おもてなしトイレ"とは?
「訪日当初、日本の公共トイレに洋式トイレと和式トイレがあったとき、主にどちらを選択したか?」と尋ねた。その結果、83.3%が、「洋式トイレ」と回答した。
「訪日当初、日本の公共トイレで困ったこと」を聞いた。 その結果、1位は「和式トイレの使い方がわからなかった」だった。また、2位の「さまざまな操作ボタンの役割がわからなかった」をはじめ、3位、5位、6位と操作性に関する困りごとが上位を占めた。
「日本の公共トイレで日本語表示しかなくて困った理由」と尋ねた。その結果、1位は「さまざまな操作ボタンの役割がわからなかった」だった。
「洋式トイレを選んだ理由」では、「自国のトイレが洋式」、「足腰に負担がかからず楽」が上位となった。次いで、3割以上が「温水洗浄便座がある」と回答した。洋式トイレとともに、温水洗浄便座のニーズも高いことがうかがえる結果となった。
「日本の公共トイレで温水洗浄便座を使う理由」を聞いた。その結果、1位は「お尻が清潔になる」、2位は「紙で拭くよりもきれいになる」となった。一方、3位で約4割が「自国にお尻を洗う習慣がある」と回答。宗教的な慣習や文化として、水洗い式のトイレ文化がある国の人からも、温水洗浄便座が支持される結果となった。
「日本の公共トイレは自国の公共トイレと比べて清潔だと思うか?」では、「とても清潔」「清潔」を合わせて9割以上が「清潔」と回答した。
「訪日当初、日本の公共トイレで困った経験のある施設」を聞いたところ、「不満を感じた施設はない」という回答が最も多かった。一方、「駅」と「公園」において、いずれも約3割が困った経験があると回答した。