2011年9月に連続ドラマとしての幕を閉じた橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』が、今春、2週連続2時間スペシャルドラマとして放送することがこのほど、明らかになった。
1990年にスタートしてから21年にわたり全10シリーズを放送した『渡る世間は鬼ばかり』。2011年9月に連続ドラマとしての放送を終了した後、2012年9月と2013年5月に2週連続で2時間スペシャルドラマを放送し、全505回の平均視聴率は20.5%を記録している。そして、番組誕生から25年のこの春、前後編の特別企画として、2時間連続2時間スペシャルドラマを放送することが決定した。
今回の物語は、昨年3月に他界した俳優・宇津井健さんが演じた岡倉大吉が、突然の病で急逝したことで起こる5人姉妹の動揺が中心。主人のいなくなった小料理屋「おかくら」の今後や、大吉が残した遺産の相続などさまざまな問題に、泉ピン子や藤田朋子らが演じる娘たちが立ち向かう。現実に社会が抱えている悩みや心の事件を取り上げ、日常をリアルに描いていく。
プロデューサーの石井ふく子は「放送開始から25年がたち、5歳だったえなりかずきが30歳になったように、時代の変化の中で1人の人間として成長した登場人物たちをお見せできれば」と話し、「パソコンや携帯電話など機械と向き合うことが多くなってきた昨今、あらためて人と人がちゃんと向き合っていくドラマになればと考えております」と期待感を示している。
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