米Mozillaは1月13日(米国時間)、Android用「Firefox」ブラウザのバージョン35をリリースした。Google Playから無料でダウンロードできる。動作要件はAndroid 2.3以上。
Firefoxは位置情報の取得にGoogleのロケーションAPIを利用しているが、Firefox 35では「設定」「Mozilla」の「データの選択」で「Mozilla位置情報サービス」を有効にできる。Mozilla位置情報サービス(MLS: Mozilla Location Service)は、Wi-Fiアクセスや基地局といったネットワークインフラをベースにデバイスの位置情報を取得する。Mozillaがオープンサービスとして立ち上げた。Firefox 35でMLSを有効にしてWi-Fiアクセスや基地局から得た位置情報を共有することで、ユーザーはMLSコミュニティに参加し、ユーザーの貢献が増えるほどにMLSの精度が向上する。
MLS以外にも、Firefox 35はたくさんの新機能を備える。ダウンロードしたファイルをAndroidのダウンロードマネージャーを使って管理できるようになった。Bing検索でHTTPSがデフォルトになり、ネットワークエラーのページに検索ダイアログが加わった。中間者攻撃を防ぐ公開鍵ピンニング(ピン留め)の拡張機能が組み込まれ、ダイナミックスタイリングのハンドリングの改良によって応答性が向上している。HTML5関連では、Resource Timing APIに対応。CSSを使ってぼかしやドロップシャドウといったエフェクトを指定できるCSSフィルタがデフォルトで有効化された。