ソニーは1月15日、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」シリーズのフルHD(1,920×1,080ドット)記録対応モデル「HDR-PJ670」「HDR-CX670」「HDR-CX480」を発表した。いずれも発売は1月22日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はHDR-PJ670が85,000円前後、HDR-CX670が75,000円前後、HDR-CX480が65,000円前後(いずれも税別)。
いずれも、フルHD記録対応の「ハンディカム」シリーズの新モデルで、HDR-PJ670とHDR-CX670は「空間光学手ブレ補正」機能を搭載する中級モデル、HDR-CX480はレンズシフト式の光学手ブレ補正を搭載するエントリーモデル。HDR-PJ670はプロジェクター機能を内蔵するモデルで、HDR-CX670はHDR-PJ670からプロジェクター機能を省略したモデルとなっている。
HDR-PJ670の内蔵プロジェクター機能は、明るさが25lm(ルーメン)、表示画素数が640×360ドットとなっている。
HDR-PJ670とHDR-CX670に搭載されている空間光学手ブレ補正は、イメージセンサーとレンズを一体化した「空間光学ユニット」が動くことで手ブレを補正する機能。レンズシフト式の手ブレ補正に対して、空間光学手ブレ補正ではより効果的に手ブレを補正できる。
新機能としては、フォーカス機能を強化。2014年モデルが顔認識で被写体を認識していたのに対して、今回のモデルでは顔と身体の全体で被写体を追尾するロックオンAFを実現している。これにより、高精細動画ならではの気になるピント合わせを的確にサポートする。
そのほかの新機能としては、Wi-Fi接続機能を搭載。USTREAM配信にも対応しており、動画をライブストリーミングすることも可能だ。ハンディカムから他機器を操作する「マルチカメラコントロール」にも対応。これにより、「アクションカム」と無線接続し、同じ被写体を広角とズームで同時撮影したりすることができる。同時撮影したマルチアングル動画は、専用ソフト「Play Memories Home」を使用すれば「ピクチャーinピクチャー」などの形式で編集することも可能だ。なお、NFCへの対応により、対応機器をかざすだけでWi-Fi接続を確立することができる。
主な仕様は、撮像素子が共通で1/5.8型Exmor R CMOSセンサーで、有効画素数が動画撮影時で229万画素(16:9時)、静止画撮影時で229万画素(16:9時)/171万画素(4:3時)、HDR-PJ670とHDR-CX670のレンズが35mmフィルム換算で焦点距離26.8~804mm(16:9時)の光学30倍ズームGレンズ、HDR-CX480のレンズが同じ焦点距離のZEISS バリオ・テッサーレンズとなっている。モニターは3型・46万ドット表示の液晶方式(タッチパネル)、記録メディアは32GBの内蔵メモリのほかメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能。動画の記録形式はAVCHD、MP4、XAVC Sだ。
サイズはHDR-PJ670がW61.5×D130.5×H66.5mm、HDR-CX670がW57.5×D130.5×H66.5mm、HDR-CX480がW57×D128.5×H59.5mm、本体重量はHDR-PJ540が約325g、HDR-CX535が約305g、HDR-CX480が約195gとなっている(いずれも付属バッテリー装着時)。