レノボ・ジャパンは14日、14型ディスプレイを搭載した薄型・軽量ノートPC「ThinkPad X1 Carbon」の新モデルを日本国内で販売すると発表した。15日に同社直販サイトで個人向けモデルを順次販売する。

新型「ThinkPad X1 Carbon」

新型「ThinkPad X1 Carbon」は、米・ラスベガスで開催された2015 International CES(CES 2015)で発表された製品。従来モデルでは、ファンクションキーの列に、Lenovoが「Adaptive Keyboard」と呼ぶソフトウェアキーボードを搭載していたが、新型「ThinkPad X1 Carbon」では物理キーに戻り、話題を集めた。

レノボ・ジャパンによると、Adaptive Keyboardは、ユーザーからは「慣れると使いやすい」という評価もあったが、一方で社内のシステム管理者からは、異なるインタフェースの機種があると管理しにくいという声もあり、物理キーが復活することになったのだという。

また、従来モデルで採用していた、5ボタン内蔵のクリックパッドも変更。パッドの上部に独立したクリックボタンが復活した。こちらも当初はWindows 8を見越して、面積が広い5ボタン内蔵のクリックパッドを採用していたが、Windows 8の採用が予想よりもゆっくりとしたものだったことに加え、ディスプレイでのタッチ操作がスムーズに受け入れられていることから、従来の独立したクリックボタンに戻ったとしている。

キーボードとタッチパッド(写真はNECPC米沢工場でのCTO生産を記念した特別モデルのもの)

CPUには"Broadwell"(開発コード名)こと第5世代Intel Coreプロセッサを採用し、最大10.9時間のバッテリ駆動時間を実現するという。また、ストレージは、OPAL 2.0対応SSD(最大360GB)やPCIe x4 SSD(最大512GB)から選択できる。このほか、ディスプレイは14型フルHD(1,920×1,080)TN液晶と14型WQHD(2,560×1,440)IPS液晶をそろえる。

仕様を整理すると、CPUは第5世代Intel Core i7/i5プロセッサ、メモリは最大8GB、ストレージは128GB SSD、180/256/360GB OPAL対応 SSD、256/512GB PCIe×4 SSD、ディスプレイは14型フルHD(1,920×1,080)TN液晶 / 14型WQHD(2,560×1,440)IPS液晶、OSはWindows 8.1 Pro。

インタフェースは、USB 3.0×2(うち1基はPowered USB)、Lenovo OneLink×1、miniDisplayPort×1、HDMI×1、イーサネット拡張コネクター、HD720pカメラ、Bluetooth v4.0、マイク/ヘッドホンコンボジャック。