内閣府は13日、2014年12月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DIは前月比3.7ポイント上昇の45.2となり、5カ月ぶりに改善した。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の全てのDIが上昇した。なお、好不況の分岐点となる50は5カ月連続で下回った。
家計動向関連DIは前月比4.7ポイント上昇の44.2。業種別に見ると、小売関連DIが同4.9ポイント上昇の42.5、飲食関連DIが同6.5ポイント上昇の45.1、サービス関連DIが同3.3ポイント上昇の47.3、住宅関連DIが同5.7ポイント上昇の44.8となった。
企業動向関連DIは前月比2.0ポイント上昇の46.6。業種別では、製造業が同1.4ポイント上昇の46.3、非製造業が同2.1ポイント上昇の46.6となった。
雇用関連DIは前月比1.4ポイント上昇の49.0となった。
2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比2.7ポイント上昇の46.7となり、7カ月ぶりに改善した。なお、4カ月連続で横ばいを示す50を下回った。
内閣府は、景気の基調判断を「景気は、このところ回復に弱さがみられる」に据え置くとともに、先行きについては、前月の「物価上昇への懸念等がみられる」から「物価上昇への懸念等が引き続きみられるものの、経済対策や燃料価格低下への期待等がみられる」に変更した。