ICT総研は13日、スマートフォンと固定ブロードバンドサービスを利用する3087人を対象に実施した「モバイル・固定ブロードバンドサービスのセット割引ニーズ調査」の結果を公表した。同調査で全体の6割がセット割引の利用意向があることがわかった。近く同サービスに参入するNTTドコモへの期待も高く、需要は高いと結論づけられた。
同調査結果によると、現在、モバイル・固定ブロードバンドのセット割引を利用している人は全体の18.1%に過ぎなかった。セット割引利用者は、auスマートバリューの利用者が13.3%、ソフトバンクが2.1%、その他が2.7%だった。現段階では、NTTドコモがこのセット割を提供していないが、今年2月からセット割引サービスが始まるとされており、セット割の利用者は増えると予想されている。
その裏づけとして、セット割引の利用意向についても今回調査(今後の利用意向を決めていない人を除く2435人を対象に調査)しており、「事業者を乗り換えてまでセット割引をりようしたいと思わない」が40.5%だったが、残りの6割はセット割引の利用意向を前向きに捉えていた。
なかでも「ドコモ光パックを利用したい」というユーザーが 26.1%に達しており、サービスが開始されれば数多くのユーザーをドコモが獲得できそうだ。次点は「auスマートバリューを利用したい」という回答で15.4%、「ソフトバンクのセット割引を利用したい」が7.8%だった。
なお、今回の調査で、セット割引利用者に、モバイルと固定ブロードバンドサービスの料金についての満足度を聞いたところ、ユーザーの満足度ポイントは100点満点換算で51.52ポイントと微妙な結果に終わった。セット割引非利用者の満足度ポイントは40.22ポイントとなり、この結果を上回ったが、セット割引利用者の満足度はそれほど高くはなかった。