リクルーティング スタジオは1月8日、月間400万アクセスあるスマートフォンアプリ「名字由来net」とWEBサイト「名字由来net(WEB)」から全国・都道府県別の名字ランキングを発表した。
全国順位1位の名字は、全国人数およそ205万5,000人の「佐藤」となった。一方、全国順位3,000位の名字は、全国人数およそ4,700人の「八谷(はちや)」だった。「八谷」姓のルーツは現在の神奈川県である相模国鎌倉八谷とされているが、近年は佐賀県におよそ800人と最も多くみられ、佐賀県での順位は214位だった。
2,995位の「澁谷(しぶや)」や2,996位の「田邊(たなべ)」のように、旧字体を用いた名字もランクイン。新字体の「渋谷」は全国におよそ9万8,100人で全国234位、「田辺」は全国におよそ12万8,000人で全国順位は168位となった。
全国ランキングで3,000位以内となった名字の有名人としては、2,974位の「福澤(ふくざわ)」姓に「福澤諭吉(ふくざわゆきち)」がいる。「福澤」姓は現在の長野県である信濃国更級郡福沢にルーツがあるとされ、清和源氏村上氏流が知られている。「福澤諭吉」も清和源氏村上氏流の末裔(まつえい)といわれているという。現在も、ルーツとされる長野県での県内順位は647位と、全国順位と比べて上位にランクインしている。
また、2,999位には「丸(まる)」がランクインした。同姓の有名人にはプロ野球日本代表に選出された広島東洋カープの「丸佳浩(まるよしひろ)」選手がいる。「丸」姓は現在の千葉県南部である安房国が起源とされ、現在も千葉県には「丸」姓を持つ人がおよそ2,400人住んでいる。これは、全国の「丸」姓を持つ人のおよその50%以上にあたる人数で、千葉県内での順位は420位となっている。丸選手も千葉県の出身とのこと。
日本の名字は地名姓がおよそ8割ともいわれており、地域との密接な関わりが全国と都道府県別の順位の違いに表れているという。全国および各都道府県のランキングと名字の詳細は、公式WEBページにて。