自分の喫煙に関しては、自分の責任と言い切れます。でも、成人したわが子が喫煙しているとしたら……。子供は子供、本人の問題と割り切れるものなのでしょうか? それとも「止めなさい」と忠告しますか? 個人としての見解と親としての本音、その乖離をマイナビニュース読者の愛煙家227人に聞いてみました。
自分の問題なら構わないけど…… |
子供にもタバコを止めろとは言いにくい!?
あなたがもし子を持つ親だったとして、わが子が常習的な喫煙者だったらどうしますか?わが子とはいえ、もう成人しているのだから本人の問題、親の口出すことではない。そんな風に割り切れるのでしょうか?
今回の調査は、子供の有無を問わず、喫煙者に「子供がいるもの」と仮定して答えていただきました。内訳は、男性が137名(60.4%)、女性が90名(39.6%)。年齢は28歳をピークに20歳未満から50歳以上まで全世代にわたります。
アンケートではまず、「自分の子供が現在(将来)タバコを吸っているとします。止めさせますか?」と、単刀直入に親(として)の気持ちに斬り込みましたが、その結果はというと次の通りでした。
●「止めさせる」=77人(33.9%)
●「成人なので、本人の意志にまませる」=113人(49.8%)
●「わからない」=37人(16.3%)
少し驚いたのは、「止めさせる」と答えた回答がトップではなく、およそ3人に1人にすぎなかったこと。やはり自分が喫煙している人は、子供にもタバコを止めろとは言いにくいようです。「自分はどうなのよ!」と反撃されたら困りますものね。
もちろん、この調査は喫煙者が対象なので、こうした結果が出たのでしょう。これが非喫煙者を対象とした調査だったら、結果は全然違ったものになっていたとは思われます。
自分のマイナス実体験を踏まえた、子供への禁煙アドバイス
自らが喫煙者である回答者たちは、わが子の喫煙を「止めさせる」ために、どんなふうにわが子を説得するのでしょうか?
2番目の設問では「止めさせる」と回答した人に限定して、何を理由に止めさせる教えてもらいました。その回答の一部を紹介します。
●ネガティブな印象を与えてしまう
・「肩身の狭い思いをするぞ」(男性46歳/電力・ガス・石油/技術職)
・「臭い」(男性36歳/ソフトウエア/技術職)
・「無駄だ」(男性31歳/情報・IT/技術職)
・「ダサい」(男性31歳/情報・IT/事務系専門職)
●喫煙することのデメリット
・「金銭的に困窮するよ」(男性50歳以上/その他)
・「不利益のほうが断然多い」(男性31歳/商社・卸/営業職)
・「経済的にも体にも負担がかかる」(女性28歳/アパレル・繊維/販売サービス職)
●子供の体を心配する母心
・「妊娠が怖いよ」(女性33歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売サービス職)
・「身長が伸びないよ」(女性31歳/医療・福祉/専門職)
健康への悪影響、肩身の狭さ、経済的負担の大きさなどなど、自らのマイナスの実体験を踏まえたアドバイスが中心なのは当然のことでしょう。
「幸せになれないよ!!」(男性36歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)なんて、究極の“脅し”ともいえるこんな回答を寄せた人もいれば、「一緒にやめよう」(男性31歳/機械・精密機器/技術職)と禁煙することを誘う意見も見受けられました。
本調査の最後の設問は、まさしくこの「一緒にやめよう」という親子禁煙共闘に関して、です。「自分が禁煙することにした」と仮定し、「子供が吸っているとしたら、誘いますか?」と皆さんに尋ねたのです。どんな結果になったでしょうか?
●「誘う」=72人(31.7%)
●「誘わない」=100人(44.0%)
●「わからない」=55人(24.2%)
「誘わない」が「誘う」を上回りました。「わが子とはいえ、成人したら本人の意思に任せる」と考えている人が多いようです。しかし世間にはさまざまな考え方がありますので、この結果がすべてではないでしょう。皆さんならどう考えますか?