iPhoneで誰かに電話する場合、「電話」アプリを起動してダイヤルするか、Siriに話しかけることがオーソドックスな方法だ。いずれにしても、「連絡先」に登録済の相手へすばやく電話をかけることができるため、電話番号を覚えておく必要はない。

しかし、小さな子どもはどうだろう? 万一に備えて電話のかけ方を教えるにしても、ロックを解除してから『電話』を起動し、さらに父親か母親の名前を探してそれをタップ、といった手順を覚えてくれるかどうか。Siriに話しかけるにしても、とっさの場合に両親の名前がすっと出てくるかどうか。

そんなとき、迷わず電話できる方法がひとつある。「メディカルID」に緊急連絡先として両親の電話番号を登録しておけばいいのだ。メディカルIDの表示にはロック解除が必要ないため、Touch ID設定済の端末でも問題なし。Siriにうまく命令できずにしどろもどろ、ということもない。数回ほど練習すれば、小さな子どもでも電話できるようになる。

事前準備は、「ヘルスケア」を起動してメディカルIDを表示し、編集を開始して緊急連絡先に両親の電話番号を登録しておくだけ。複数の番号を登録できるが、すらすら文字を読めない年齢の場合は、迷わないよう1~2件に止めておいたほうがいいだろう。

使い方はかんたん。ロック画面が表示されたら左方向へフリックして「緊急」ボタンをタップ、画面左下の「メディカルID」ボタンをタップすれば、iPhoneの持ち主のメディカルIDが現れる。画面の中ほどに緊急連絡先が表示されるので、右端にある受話器ボタンをタップすれば通話開始だ。

操作手順をカンタン解説

1「ヘルスケア」を起動し、画面右下の「メディカルID」をタップ、その後画面右上の「編集」をタップする

2 画面中ほどの「緊急連絡先を追加」をタップし、連絡先に登録済の人名/電話番号の中から候補を選ぶ

3 登録前に間柄を指定する。「母」と「父」の区別が難しい年齢の場合、登録数は1件のみにしておくほうがいいだろう

4 ロック画面を左方向へフリックし、現れた「緊急通話」をタップする(パスコード/Touch ID認証は必要なし)

5 キーパッドの左下にある「メディカルID」をタップする

6 電話番号の右端に表示された受話器ボタンをタップすると、その相手に電話をかけることができる

(提供:iPad iPhone Wire)