2015年夏公開『攻殻機動隊 新劇場版』ポスタービジュアル

『攻殻機動隊』生誕25周年プロジェクトの一環として制作される完全新作のアニメーション映画のタイトルが『攻殻機動隊 新劇場版』に決定し、2015年初夏に公開されることが明らかになった。また、合わせてポスタービジュアルと特報も公開されている。

『攻殻機動隊 新劇場版』では、超ウィザード級のハッカースキルを持った全身義体のサイボーグ・草薙素子が、なぜ自らの部隊を求め戦い続けるのか、そして"攻殻機動隊の起源"と"彼女の出生の秘密"が明らかになるという。総監督・キャラクターデザインは黄瀬和哉氏、脚本は冲方丁氏、音楽はコーネリアス、アニメーション制作はProduction I.G、監督は野村和也氏が担当。キャストには坂本真綾、塾一久、松田健一郎、新垣樽助、咲野俊介、中國卓郎、上田燿司、中井和哉、沢城みゆきらが名を連ねている。

原作者の士郎氏は「『攻殻機動隊』は"最初から劇場用作品として制作されたもの"に限ると1作目『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』、2作目『イノセンス』、3作目『攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』に続いて、『攻殻機動隊 新劇場版』が4作目となる]」と前置きしながら、「25年前には『攻殻機動隊』というタイトルがこんなに長く生き延びて、遠いところまで旅をする事になるとは思わなかった。関係者諸氏に感謝すると共に、今回も既存作品同様、多くの方々に楽しんで頂ける作品になる事を祈っている」とコメントを寄せている。

特報は1月8日18:00より公式サイトにて公開され、劇場では1月9日より上映。また、公開されたポスタービジュアルには、「目覚めたゴーストがささやく――」というキャッチコピーとともに凛とたたずむ草薙素子が描かれている。

『攻殻機動隊』生誕25周年プロジェクトのロゴデザイン

さらに、ヒロイン・草薙素子の過去と公安九課=攻殻機動隊の立ち上げを巡る物語を描き、2013年6月~2014年9月にイベント上映されたアニメーション作品『攻殻機動隊ARISE』(全4部作)が、4月からTVシリーズとして放映されることも決定。詳細は追って発表される。

そして、現在東京・新宿駅コンコース内で展開されている、アニメーション映画『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の「シビュラシステム」を草薙素子がハッキングするコラボレーションも展開。草薙素子が「シビュラシステム」をハッキングし、1月8日18:00を皮切りに、以降1月9日~11日まで毎日5回(7:00、11:00、15:00、19:00、23:00)、何らかの形で登場するという。

『攻殻機動隊』は、士郎正宗氏が手がけるSF漫画で、1989年に『ヤングマガジン海賊版』(講談社刊)で連載がスタートし、昨年原作25周年を迎えた。科学技術が発達した架空の日本を舞台に、さまざまな犯罪による被害を最小限に防ぐ内務省直属の組織「公安九課」の活躍が描かれている。本作は劇場アニメやTVシリーズ、ゲームなど多様な展開を見せ、2013年~2014年には、主人公・草薙素子の過去と公安九課=攻殻機動隊の立ち上げを描いた劇場アニメ『攻殻機動隊ARISE』シリーズが公開された。

(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会