パナソニックは1月8日、フルHD(1,920×1,080ドット)/60p記録対応のデジタルビデオカメラ「HC-W870M」を発表した。発売は1月23日。価格はオープンで、推定市場価格は100,000円前後(税別)。
HC-W870Mは、同社のフルHDビデオカメラにおいて最上位となるモデル。センサーには総画素数1,276万の1/2.3型 新・大型セル&裏面照射型高感度MOSセンサー、エンジンには「クリスタルエンジン」を採用している。
映像の明暗差を補正するHDR(ハイダイナミックレンジ)動画モードを、民生用ビデオカメラとして世界で初めて搭載。露光時間の異なる2枚の映像を合成し、白とびや黒つぶれを抑えた階調性の高い映像を記録できる。
AF機能では「HDハイプレシジョンAF」を採用。フォーカスレンズを細かく駆動する「微細駆動フォーカスユニット」によって、被写体の動きへの追従性能を向上させた。
液晶モニターの端にサブカメラを装備しており、メインカメラと同時に撮影できる「ワイプ撮り」機能も従来モデルに引き続き搭載。サブカメラの映像はワイプ(小窓)表示される。サブカメラは左右に約270度、上下にそれぞれ約20度ずつ回転。サブカメラの映像をワイプ表示させた映像に加えて、メインカメラの映像だけを保存する「ワイプ無し映像同時記録」機能も備える。また、Wi-Fiで接続したスマートフォンやウェアラブルカメラなどの映像をワイプに表示できる「ワイヤレス ワイプ撮り」機能を追加した。
主な仕様は次の通り。メインカメラの撮像素子は裏面照射型の1/2.3型MOSで、有効画素数は動画撮影時が603万画素(16:9時)、静止画撮影時が521万画素(3:2時)・603万画素(16:9時)・472万画素(4:3時)、35mm判換算時の焦点距離は動画撮影時が29.5~612mm(16:9時)、静止画撮影時が33.5~669.9mm(3:2時)・29.5~612mm(16:9時)・36.2~724.6mm(4:3時)、F値はF1.8~F3.6。サブカメラは撮像素子が1/4型MOSで、35mm判換算時におけるレンズの焦点距離は37.2mm(動画撮影モード時)、F値がF2.2となっている。
モニターは約46万ドット・3型高精細ワイド液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードを利用可能なほか、64GBのメモリーを内蔵。記録形式は動画がAVCHD、MP4、静止画がJPEG。
サイズはW65×D161×H73mm(付属バッテリー使用時)、撮影時重量は約362g。カラーはホワイト、ブラウン。