暖差リスク予防委員会はこのほど、冬になると起こりやすい「ヒートショック」の要因となる「暖差リスク」をはじめ、この冬に気をつけたい5大リスクを発表した。

外出時は"おでかけリスク"と"ウイルスリスク"に注意

冬太りリスク

年末から続く飲み会で太りやすいこの季節、冬太りには十分注意したいもの。飲むときにはおつまみなどでカロリーの高いものを食べ過ぎないように注意したり、外出するなど積極的に体を動かしたりすることで、しっかりと冬太り対策を心がけたい。

暖差リスク

同委員会は、暖かい居間と寒いトイレなど、部屋と部屋の間の温度差が引き起こす健康上のリスクを「暖差リスク」と命名。この暖差リスクが、ヒートショックを引き起こす原因といわれている。ヒートショック関連の死亡者数は年間1万7,000人にものぼり、交通事故者数の約3倍ともなり、冬に特に気をつけたいリスクだという。

暖差リスクを解消するためには、住宅内のどの部屋も一定の温度に保つことが重要。その方法として、保温性が高く外気温の影響を受けにくい家を選ぶこと、高断熱住宅へ建て替えることなどがあげられる。

散財リスク

飲み会やパーティー、正月のお年玉や初売りのセールなど、出費がかさむのもこのシーズン。華やかな楽しい行事が一段落したころにはお財布がすっからかん……ということのないよう、この冬はしっかり収支計画を立てておきたい。いつでも手軽に家計簿がつけられるアプリなどで、新たに家計簿に挑戦してみるのもおすすめだという。

おでかけリスク

積雪や氷がはった路面で多発する転倒事故。ひと足先に冬本番を迎えた北海道札幌市では、2014年12月21日0時~17時で転倒による救急出動が137件も発生したという(札幌市消防局調べ)。また、新年会などで飲酒の機会も増えたりすることから、飲酒運転による交通事故の発生にも注意したい。

ウイルスリスク

インフルエンザの流行のピークは1~2月といわれ、またノロウイルスによる食中毒や感染性胃腸炎も全体発生件数の7割が11月~2月の冬季に発生しているという(国立感染症研究所調べ)。冬場の"寒くて乾燥した"気候はウイルスにとって生存しやすい環境であることに加え、免疫力の低下などにより人の体もウイルスに感染しやすい環境に。手洗いうがいや日々の健康管理などに気をつけて、しっかりと予防したい。