日本政策投資銀行(DBJ)は6日、西日本シティ銀行(NCB)、地域経済活性化支援機構(REVIC)およびドーガン(DGN)と共同で、九州地域における企業の多様な成長資金ニーズに応えるため、新会社NCBキャピタルを設立したと発表した。

ファンドのスキーム図(出典:日本政策投資銀行Webサイト)

NCBキャピタルの代表取締役には古賀恭介氏(NCBリサーチ&コンサルティング代表取締役)が就任。今後は1月末を目途に、NCBキャピタルが運営するファンド「NCB九州活性化投資事業有限責任組合」を組成する予定だ。ファンド総額は50億円、在続期間は7年を計画している。

地域経済の持続的な発展・雇用の創出を図る「地方創生」は、九州地域においても重要なテーマのひとつ。現在、地場企業の多くは、人口減少や高齢化に伴う市場の縮小に加え、大企業の地方進出に伴う競合激化・事業の後継者不足などの課題にも直面しており、今後に向けて、事業再構築・企業再編・事業の円滑な承継といった抜本的な対策を行うための財務基盤の強化・資本政策の再構成を必要としている。

同ファンドは、このようなニーズを持つ九州地域の企業に対し、さらなる成長支援を行うもの。優先株や劣後ローンなど多様な金融サービスを組み合わせ、段階的・複合的に資金の供給を行う新しい枠組みのファンドとなるという。