東急リバブル、凸版印刷、三菱東京UFJ銀行、三井住友信託銀行、ソニー銀行、三菱UFJ信託銀行はこのたび、タブレット端末を使用した『住宅ローン事前審査申込システム』について、1月以降本格運用を開始すると発表した。
このたび6社が本格運用するシステムは、凸版印刷が開発したASP サービス、ペーパーレス申込システム「SmartEntry Tab(スマートエントリー・タブ)」をタブレット端末専用のアプリとして住宅ローンの事前審査申込に活用したものだという。同システムを利用することにより、専用申込用紙への手書きによる記入に比べ、顧客の負担軽減、審査スピードの向上、情報セキュリティの強化を実現できるという。運転免許証や名刺などの読み取り機能によって該当項目が自動入力されるほか、1回の入力で複数行への審査依頼が可能となり、顧客の手間を大幅に削減することが可能としている。
2013年10月より、東急リバブルの2店舗にて、三菱東京UFJ銀行への住宅ローン事前審査申込を対象に試行を開始。また、2014年8月からは東京都の城南エリアを中心とする13店舗に拡大し、iPad版アプリによる試行を行ってきた。この間、試行店舗において三菱東京UFJ銀行へ申込みをした顧客の内、約半数の人に同システムを利用してもらい、操作性の確認や顧客からの評価などが得られたため、本格運用開始に至ったという。
このたびの本格運用開始にともない、1月より東急リバブルでの導入店舗を23店舗(首都圏は学芸大学、自由が丘、田園調布、目黒、五反田、武蔵小山、旗の台、大井町、大森、蒲田、二子玉川、たまプラーザ、藤が丘、青葉台、長津田、つくし野、つきみ野、町田、鴨居の各センター。仙台は、仙台、仙台駅前、泉中央、長町南の各センター)に拡大する。同社では、すでに売買仲介営業の全担当がiPadを携行しているため、2015年度末までに全国のリテール売買仲介店舗へ導入していく予定だという。
また1月より、従来の三菱東京UFJ銀行に加え、三井住友信託銀行およびソニー銀行に対する申込みにも、新たに同システムの運用を開始する。当初の取扱い店舗は学芸大学、自由が丘、田園調布、目黒、五反田、武蔵小山、旗の台、大井町、大森、蒲田の各センター。さらに、今後は三菱UFJ信託銀行への申込みにも運用を予定しており、みずほ銀行をはじめ、その他の金融機関に対しても検討を依頼しているとしている。住宅ローンの事前審査は、顧客が直接金融機関に申込むものであり、東急リバブルおよび凸版印刷が受け付けるものではない。
『住宅ローン事前審査申込システム』の主な特徴
顧客の負担軽減
タッチペン入力により記入負担を軽減。また、タブレット内蔵カメラでの撮影により、運転免許証から名前・生年月日・住所・免許証番号、名刺から会社名・所属部署・勤め先住所・電話番号などの自動読み取りが可能
1回の入力で複数行への審査依頼が可能
審査スピードの向上
- 申込情報は連携する金融機関にデータ伝送されるため、審査期間が従来の1週間程度から約2~3日まで短縮可能
情報セキュリティの強化
- 申込内容はタブレット端末を通じて、すべてクラウド上にデータ暗号化され保管されるため、申込書のFAX送信作業が不要。それにともない、FAX誤送信リスクの軽減および情報セキュリティの向上が図れる