大手百貨店3社は5日、2014年12月の売上高(速報、既存店ベース)を発表した。それによると、三越伊勢丹は前年の売上を上回った一方、大丸松坂屋と高島屋は前年を下回った。
J.フロントリテイリングの百貨店事業の売上高は前年同月比1.4%減。このうち大丸松坂屋百貨店合計の売上高は同1.0%減と、4カ月連続のマイナスとなった。12月は冬物衣料が好調だったほか、訪日外国人客により時計や化粧品なども売上が大幅に増加したものの、日曜日が前年より1日減ったことや一部店舗で積雪による悪影響が出たことで売上が減少した。
高島屋単体および国内百貨店子会社の売上高は前年同月比1.1%減。このうち高島屋単体では同0.9%減と、2カ月ぶりのマイナスとなった。大阪店や新宿店などの都心大型店は前年を上回ったが、全体では消費増税前の駆け込み需要で売上を伸ばした前年を下回った。
三越伊勢丹ホールディングスの国内百貨店事業の売上高は前年同月比0.3%減。このうち三越伊勢丹の売上高は同1.1%増と、6カ月連続のプラスとなった。三越銀座店が23カ月連続で増加したほか、前年に二桁増を記録した伊勢丹新宿本店も前年を上回るなど、首都圏三越伊勢丹計で同1.6%増と6カ月連続でプラスとなった。