日本銀行は5日、2014年12月のマネタリーベース(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表した。それによると、12月末のマネタリーベースは前月末(262兆6,865億円)比13兆1,875億円増の275兆8,740億円となり、2014年末目標の275兆円を上回った。また、5カ月連続で過去最高を更新した。

内訳は、日本銀行券発行高が93兆818億円(前月87兆7,822億円)、貨幣流通高が4兆6,562億円(同4兆6,225億円)、日銀当座預金が178兆1,360億円(同170兆2,818億円)となった。

併せて発表した12月のマネタリーベース平均残高は前年同月比38.2%増の267兆4,016億円となり、こちらも過去最高を更新。内訳は、日本銀行券発行高が同3.6%増の90兆1,074億円、貨幣流通高が同0.7%増の4兆6,430億円、日銀当座預金が同69.5%増の172兆6,512億円となった。

日銀は、2014年10月30~31日に開催した金融政策決定会合において追加金融緩和を行うことを決定。マネタリーベースの年間増加額を従来の約60~70兆円から約80兆円に拡大し、2014年末時点の残高見通しを275兆円に増額していた。