シャボン玉石けんはこのほど、ノロウイルス予防に関する調査の結果を発表した。同調査は2014年12月9日~15日、全国の20~60代の女性1,000人を対象にインターネットで実施したもの。
「ノロウイルス対策に有効だと思うこと」を聞くと、92.5%の人が「手洗い」と回答した。また、ノロウイルスの感染が広がることが予想されるこれからの時期、意識して手洗いの回数を増やそうとしている人も76.9%と、4人に3人以上の人が予防を心がけていることがわかった。
また、厚生労働省もホームページ内で「ノロウイルスに関するQ&A」を公開しており、「手の脂肪などの汚れを落とすことにより、ウイルスを手指からはがれやすくする効果がある」として、石けんを使った手洗いを紹介している。
「実際に手洗いの際にどこまで意識的に洗っているか」を聞くと、指先や手首を常に意識して洗えている人は少なく、中でも「手首」を常に意識して洗えている人は17.1%にとどまった。
「ノロウイルス対策について家族と話したことがあるか」を聞くと、56.3%の人が家族と話し合ったことがないことがわかった。感染力の高いノロウイルスは、嘔吐(おうと)物の処理や、感染者が調理した食事などで身近な人に感染することがあり、身近な人を感染から守るためにも家族で予防法などを確認することが大切だという。
調査結果を受け、しんどう小児科・院長の進藤静生氏は、「ノロウイルスの予防方法は、嘔吐物の処理を慎重に行うことや、感染者が触れる可能性のある部分を次亜鉛酸ナトリウム溶液でふき取ることが大切です。一般家庭で普段からできる予防では、石けんによる手洗いなどが重要です。時計や指輪を外し、手首の付け根から5センチメートルくらいまで流水でぬらし、十分に泡を立てた石けんで、指先、指の間、手のひら、手の甲、親指の全体などを洗いましょう。すすぎは流水の下で十分に行います」とコメント。