米Intelがスマートグラス(眼鏡)ベンダーの米Vuzixに2,480万ドルの出資をしたことが明らかになった。Vuzixが米国時間1月2日に発表した。このところIntelはウェアラブル事業を強化しており、同分野の拡大を示すものとなる。
Vuzixはビデオアイウェア、スマートグラスベンダーを標榜する企業で、コンシューマーから業務用まで幅広いウェアラブル製品を開発している。日本でもスマートグラスや拡張現実(VR)ヘッドマウントなどを提供しており、一部製品でNTTドコモの「デバイスコネクトWebAPI」に対応している。設立は1997年、ビデオアイウェア分野で39件の特許を所有しており、10件を出願中という。
今回の取引により、IntelはVuzixのシリーズA優先株式4万9626株を取得する。これは同社の公開株の約30%に相当するという。これにより、IntelはVuzix取締役会2人を指名する権利などを有することになる。VuzixはIntelの出資を受けることで、コンシューマー向けにファッション主導の次世代ウェアラブルディスプレイ製品の開発を加速するとしている。
Intelはこのところウェアラブル分野を強化しており、12月にはイタリアのLuxottica Groupと提携してファッション性の高いスマートグラスの開発を行うことを発表している。LuxotticaはGoogle GlassでGoogleとも協業関係にあり、そのGoogle Glass向けのチップをTexas Instrumentsに代わってIntelが供給するとWall Street Journalは当時報じていた。メガネ以外の取り組みとしては、11月にファッションブランドOpening Ceremonyと協業したスマートブレスレット「MICA」を発表している。
(記事提供: AndroWire編集部)