カゴメは5日、2015年4月1日出荷分から、家庭用・業務用トマトケチャップなど97品目の価格を約4~13%値上げすると発表した。家庭用トマトケチャップの値上げは1990年7月以来、約25年ぶりとなる。
値上げ対象商品は、家庭用がトマトケチャップ、トマトピューレー・トマトペースト、「アンナマンマ」ポモドーロ瓶パスタソース。業務用がトマトケチャップ、トマトソース、トマトピューレー、イタリア産トマト素材。なお、トマトジュースなどの飲料は値上げしない。
同社によると、近年農産物の原材料価格は、世界的な食料需要の拡大により上昇を続けており、トマト調味料商品の主要原材料であるトマトペーストの相場価格についても、直近2年で4割以上上昇(財務省貿易統計2012~2014年)したという。
同社は、これまで業務の効率化やコスト削減など、様々なコスト吸収に努めてきたものの、トマトペースト原料と固形トマト原料の高騰は当面続くと予測され、今後も消費者に高品質で安心・安全な商品を提供していくには、これ以上の自社でのコスト吸収の施策の実行は困難との判断から、トマトケチャップを中心とした商品の一部について、出荷価格の改定を決定したとしている。