富士経済はこのほど、コネクテッドカー(インターネット常時接続車)、テレマティクスシステム、テレマティクスサービスおよびシステム関連デバイスの世界市場を調査し、その結果を発表した。それによると、2025年のコネクテッドカーの世界市場は6,547万台を見込んでいる。
コネクテッドカーは、単独、あるいはスマホなどと連携することでインターネット通信が可能なテレマティクスシステムを搭載した自動車の総称。テレマティクスシステムとしては、テレマティクス対応のカーナビやPNDなどがある。
2014年のコネクテッドカーの世界市場は前年比22.4%増の1,350万台と予想。また、2025年については、Mirror Link対応スマホ連携DA搭載のコネクティドカーが前回予測ほど伸びないとし、2013年比5.9倍の6,547万台と見込んでいる。
日本市場の予測は、2014年が2013年比10.6%増の167万台、2025年が同6.3倍の954万台。日本市場は、テレマティクス対応カーナビを搭載したコネクテッドカーで形成されてきており、主に米系自動車メーカーが展開しているモバイル端末連携のテレマティクスシステムなどの搭載は進んでいないという。
北米市場の予測は、2014年が2013年比7.8%増の650万台、2025年が同3.8倍の2,284万台。欧州市場は、2014年が同59.6%増の324万台、2025年が同7.4倍の1,498万台。中国市場は、2014年が同85.7%増の78万台、2025年が同22.0倍の925万台。うち中国の潜在需要は北米に次ぐと見ている。