旅行口コミサイト「TripAdvisor」の日本語版サイトであるトリップアドバイザーはこのほど、インバウンド市場に関する調査結果を発表した。それによると、アジア太平洋地域の新興国で日本への関心が増加していることがわかった。

同調査では、トリップアドバイザーサイトにおける日本の宿泊ページへのアクセス状況をベースに、訪日意欲が高いと思われる国をランキング化。その結果、アクセス数が高かった国トップ3は、米国、中国、台湾の順となった。

一方、前年比で見たアクセス数の増加率が高かった国トップ3は、フィリピン、ベトナム、カナダの順となり、特にフィリピンは前年比85%増と大幅に増えていた。また、トップ10にはマレーシアやシンガポールが入っており、同調査では「アジア太平洋地域の新興国が今後、インバウンドをより活性化するために有望な市場となってくる可能性を示唆している」と分析している。このほか、米国やヨーロッパの国も前年より増加していた。

前年比で日本への注目が最も高くなった国トップ10

過去1年間で日本の宿泊施設の口コミを最も多く投稿したのは米国。次いで、オーストラリア、イギリス、シンガポール、中国となった。

過去1年間で外国人旅行者に最も多く検索された都道府県は東京都と大阪府。ただし、宿泊施設に関しては、京都府が5段階中平均4.17と最も高い口コミ評価を獲得し、以下、東京都が4.08、長野県が4.07と続いた。

トリップアドバイザーで外国人旅行者に最も検索された都道府県トップ10と、各都道府県の宿泊施設に寄せられた口コミ評価の平均