2015年1月2日、全国8店舗のアップル直営店で、朝8時から福袋「Lucky Bag」が販売される。毎年人気のLucky Bagだが、真冬に徹夜で行列し、体調を崩してしまう人も少なくない。それでも並びたいという人に、初回から毎年Lucky Bagに並んできた「Lucky Bag行列のプロ」が行列時のポイントを紹介しよう。

Lucky Bagを求める列

装備の心得

一、防寒対策を怠るべからず

一月二日の早朝は寒い。例年、銀座の路上では0~5度程度まで下がる。今年は強い寒気が度々来訪していることもあり、氷点下に下がる可能性もかなり高いだろう。はっきり言って「今年はヤバい」というのが筆者の正直な気持ちだ。

それでも並びたい、という人は、とにかく防寒対策だけは過剰なまでにしておいたほうがいい。どの程度の防寒装備が必要になるかは地域にもよるが、東京で並んでいる筆者の場合は「スキーに行ける格好」を目安にしている。自分で工夫するのが面倒なら、スノーボードやスキーの防寒具をそのまま着込んでくればいい。

必ず忘れてはならないのは、手袋、厚手の靴下、それに帽子とマフラーまたはネックウォーマーの存在だ。防寒に大事なのは「首」とつく部分の防御で、ここをしっかり防護して暖気が漏れないようにしていれば、それだけでもかなり違うもの。また、使い捨てカイロも服に貼り付けられるものを2~3箇所、できれば足の裏にも貼っておきたい。

いずれにしても、ジーパンと革ジャンで並ぶのは愚挙以外の何物でもない。なぜか毎年見るのだけど。

二、食料と飲み物を忘れるべからず

行列時の無聊を紛らすためにも、単純に腹を空かせては戦にならないから、という理由でも、飲食物は持っていた方がいい。何を食べても構わないが、ゴミ処理を考えると、汁が残るカップ麺などは不向き(飲み干すなら構わない)。また、魔法瓶に入れていてもお湯は簡単に冷めてしまうので、暖かい飲み物などを飲みたい人は覚悟しておこう。路上で火を使うのは危険なので、できればストーブ/バーナーの使用は控えたい。

三、ゴミ袋を忘れるべからず

今年6月のiPhone 6の発売日では、いつもと客層が違ったせいもあるのだろうが、相当なゴミが行列後に残されていた。これは論外だ。ゴミは必ず自分の手で処分しよう。

行列に並んでいれば、そのうちApple Storeの店員や警備員がゴミ袋を持って回収に来てくれるのだが、向こうも急いでいるので、タイミングを逃すと回収してもらえないこともある。スムーズに捨てるには、ゴミが出た側からすぐに袋にまとめておき、散らかさないでいるのが最善手だ。

また、タバコは必ず喫煙所に行って吸おう。吸い殻をその辺に捨てていくなんてのはもってのほかだ。

四、バッテリーを忘れるべからず

行列の間の暇つぶしには、スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機などが最適だが、長時間の行列ともなると、電池切れは免れ得ない。そんなわけでモバイルバッテリーは今や必須装備のひとつといっていい。容量については、多ければ多いほどいい。たっぷり持って行こう。