銚子電気鉄道の主力車両として活躍してきたデハ1002が1月10日の運行をもって引退する。同日は銚子~外川間で臨時列車「ありがとう デハ1002」号が運行され、デハ1001との協調運転も行われるという。

赤地に白帯の"丸ノ内線色"デハ1002が引退することに

デハ1002はデハ1001とともに旧営団地下鉄から譲り受けた車両で、1994年に入線。両運転台化をはじめ改造工事が行われ、ワンマン運転にも対応している。当初は「銚子カラー」だったが、2011年、かつて同車両が活躍した丸ノ内分岐線(中野坂上~方南町間)の塗装を復刻。その他、「方南町 - 中野坂上」「中野富士見町」の方向幕、銚子方の車体前面に記されたかつての車両番号「2040」など、旧営団時代をほうふつとさせる外観となった。

約20年間にわたって運行されたデハ1002の引退がこのほど決まり、現在は記念ヘッドマーク・記念方向幕を掲げて運用に就いている。犬吠駅では1月31日まで、デハ1002を写真で紹介する「ありがとう デハ1002 引退記念写真展」(犬吠駅2階にて10~17時開催。入場無料)を開催している。

銚子電気鉄道が元日早朝に実施する「初日の出ダイヤ」では、11時頃までデハ1002(丸ノ内線色)・デハ1001(銀座線色)の協調運転も行われる予定。専用ヘッドマークも用意される。1月2日もデハ1002の臨時列車が運行されるとのこと。

1月10日に運行される銚子~外川間の臨時列車「ありがとう デハ1002」号は計7往復。うち11~12時台の2往復はデハ1001との協調運転で、デハ1002に乗車する際は乗車券の他に乗車整理券(500円)が必要となる。「ありがとう デハ1002」号の最終列車は下りが銚子駅16時11分発、上りが外川駅16時33分発。なお、デハ1002引退にともなう記念グッズ・記念乗車券も同日発売予定とされている。