仕事を無事におさめて家で過ごす年末年始の間にチェックしておきたいのは言葉の使い方! 日本語は変化していくものだが、明らかに現在間違っていると思われる用法を使い続けるのはビジネスにおいてもマイナスとなってしまうだろう。そこで、2014年のマイナビニュースで反響の大きかった「言葉」関係の記事をご紹介しよう。
■年賀状の「賀詞」注意すべきことは?
「迎春」「賀正」「謹賀新年」…上司に送って失礼にならないものは?
ちょうど今の時期、気になるのは年賀状の出し方! 既に上司に送ってしまった…という人も多いかもしれないが、次回から気をつけるためにチェックしておいた方がいいだろう。ここで注意すべきなのは「賀正」「迎春」などの2文字の賀詞。お祝いの言葉を簡単に表したもので、相手への敬意を省略した形となるため、目上の人に送るのがふさわしくないそうだ。
■意外とみんな気になっている「拝受しました」
意外にも反響が大きかったのは「拝受」の意味。マイナビニュース会員の中でも使っている人は3%弱と、あまり一般的な言葉ではないために、気になる人が多かったのかもしれない。メールや資料を受け取ったことをへりくだって伝える際に使える言葉だが、内容を確認したことも加えて「拝見しました」を使う人の方が多かったようだ。
■「バッファある?」ときかれても…
聞かれて一瞬戸惑うビジネス用語「バッファ」 - どう使われてる?
カタカナ用語で反響が大きかったのは「バッファ」。特にIT関係の企業で耳にすることが多く、時間・データ・人の余裕といった意味合いで使われている。会議などでさらっと「バッファを取って○日というスケジュールにしましょう」「ちゃんとバッファある?」と言われて戸惑った例が多く寄せられた。
■にらまれやすい「させていただきます」だが…?
「過剰な敬語」「違和感がある」として話題になりやすい「させていただきます」だが、実は文化庁の敬語の指針によると、「相手に許可を受けての行動」、「そのことで恩恵を受けるという気持ち」の、両方がそろったときには適切な表現であるとされている。適切かどうか考えて使えば、相手に違和感を持たせることはないだろう。
■昇進、昇格、昇給には違いがある!
最後に、反響が大きかったのは「昇進」「昇格」「昇給」の違い。係長が課長になるなどの地位が上がった場合は「昇進」、その会社の制度の中で等級があがった場合は「昇格」、給料が上がった場合は「昇級」となる。昇格しても昇進していない人、昇進しても昇格していない人、など違いがあるので注意が必要だ。
ビジネス用語も敬語も、できれば正しく使いたいもの。休みの間に用法をチェックして、新しいスタートを切るように心がけてみてはいかがだろうか。
※画像は本文とは関係ありません