Q.2014年の年収はどうなりましたか??

12カ月働いて、2014年分の年収が確定する季節。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、2014年の年収は上がったか下がったかを教えてもらった。2013年と比較して、今年の自分の成果や会社の状況を総決算してみよう。

Q.2014年の年収はどうなりましたか?

上がった 31.3%
下がった 20.0%
変わらない 48.7%

Q.その理由を教えてください

上がった

■上がることになっている
・「入社3年目までは無条件に上がるから」(25歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)
・「5年目になったから」(27歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「定期昇給分です」(41歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「年齢昇給や、地域手当の増加など」(28歳男性/食品・飲料/営業職)
・「経験年数に応じて給与も変わるため」(25歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)

■仕事が評価された
・「査定でUP」(31歳女性/不動産/事務系専門職)
・「売り上げに貢献できました」(49歳男性/自動車関連/技術職)
・「契約がたくさん取れたから」(34歳女性/不動産/営業職)
・「海外案件で評価された」(31歳男性/食品・飲料/技術職)

■仕事が増えた分
・「去年より仕事の量も増えたのもあり、昇給してもらえた」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「営業譲渡準備で残業が大幅に増えたこと」(33歳男性/生保・損保/専門職)
・「残業MAX」(24歳女性/情報・IT/技術職)

■状況が変わって
・「今年は昇格したので基本給が上がったから」(28歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)
・「昇進したので」(26歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「物価の高い東京勤務になったからだと思う」(25歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「異動のときに昇給したから」(21歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「資格手当てが上がった分年収が上がった」(31歳女性/不動産/専門職)
・「転職をしてバイトから契約社員になれたので」(28歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「復職したので」(25歳女性/情報・IT/事務系専門職)

■業績が良かった
・「あきらかに部署の業績が上がっているから」(42歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「今期の全体の売り上げが上がったから」(30歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「新しい事業が軌道に乗りつつあるから」(41歳男性/情報・IT/営業職)
・「新規の顧客が増えた」(23歳女性/その他/事務系専門職)

■好景気の追い風
・「一時下がっていた給料が元に戻り賞与は少し上向きになったから」(36歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「円安だから」(26歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「アベノミクスで少しは景気が良いから」(53歳男性/金融・証券/専門職

下がった

■個人的な事情で
・「家族の入院等もあり仕事に集中できない期間があったため……自営なのでそのまま収入に跳ね返ってしまう……」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)
・「休職していたから」(31歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「産休に入ったから」(29歳女性/その他/販売職・サービス系)
・「昨年の9月に退職して、現在アルバイトなのでかなり下がりました」(27歳女性/学校・教育関連/その他)
・「仕事が大幅に変わり、0から再出発になったため」(54歳男性/電機/技術職)

■評価が悪かった
・「あまり売り上げが伸びなかった」(43歳男性/運輸・倉庫/営業職)
・「成功報酬型なので悪い時は悪い」(38歳男性/不動産/営業職)
・「評価が悪くなったから」(27歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「仕事が減ってきたから」(27歳女性/小売店/営業職)
・「残業代が、減ったから」(46歳男性/印刷・紙パルプ/技術職)

■景気が悪い
・「会社が不景気だと仕方がない」(54歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「会社の業績が悪いから」(28歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「衰退産業だから」(41歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「不況」(44歳男性/情報・IT/技術職)

■制度のため
・「税金が上がったから」(32歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「給与規定が改定されたから」(35歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「人事制度が変わってしまったから」(34歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「住宅ローン減税が無くなり、消費税アップ、残業規制で減りまくりです」(44歳男性/情報・IT/技術職)
・「保険料などの控除分が値上がり、また消費税も上がった」(41歳女性/その他/事務系専門職)

変わらない

■良くないから
・「経営状況がわるいから」(28歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「景気悪いから仕方ない」(21歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「中小企業なのでまだまだアベノミクスの恩恵はほど遠い、もしかしたら回ってこないかもしれないと覚悟している」(56歳男性/その他/販売職・サービス系)

■業界もステイ
・「あまり景気に左右されにくいから」(50歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「業界が安定しているため」(27歳男性/金融・証券/専門職)
・「中小企業なんで、そんな変化しない」(29歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「ほぼ横ばい状態で、一般事務はあまり給料が上がらないから」(32歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「会社の業績がステイであり、間接部門のためそんなに変動がない」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/専門職)
・「年功序列が強く、成果ではあまり変わらないから」(31歳女性/自動車関連/事務系専門職)

■私の給料……
・「ずっと昇給もボーナスも出ていないので、相変わらず」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「去年と1円も変化がなかったので」(28歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「派遣なので、昇給もないしボーナスもない」(37歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「可もなく不可もなくです」(32歳男性/自動車関連/事務系専門職)
・「昇格したはずなのに全く変わらなかった」(27歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)

■変わらないけど納得
・「転職してもキープできた」(2歳男性/小売店/事務系専門職)
・「同じ仕事をしているから」(27歳女性/通信/販売職・サービス系)
・「特に頑張らなかったから」(50歳男性/その他/その他)
・「下がらないだけ良い」(26歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「特に上がる出来事はない」(28歳男性/電機/技術職)

■見た目は変わらない
・「給与勧告上は上がっているが、諸手当はどんどん上がっており、消費税も加わって相殺されている」(28歳女性/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「上がる気配等無く、保険や税金だけが上がっているから」(46歳男性/商社・卸/販売職・サービス系)

■総評
2014年の年収、「上がった」人が3割、「下がった」人が2割、残り5割弱の人は「変わらない」という結果だった。アベノミクスで景気は少し上向いている印象の日本経済だが、生活者レベルの実感に至るまではまだ時間がかかるようだ。

「上がった」という回答では、まず毎年の「定期昇給」を理由に挙げる人が多かった。仕事をがんばったことが評価され、査定でアップしたという人や、「仕事量が増えた」「残業が増えた」と、働いた分が給料に反映されて昇給につながった例もあった。「資格取得」「昇格・昇進」で、資格手当や基本給自体が上がった、という声も。これらは仕事をがんばっている成果がしっかり給料に反映されている、幸せなケースだろう。また、会社の業績が上がっている、景気が良くなっている、という理由で給料が上がっている人も何人かいた。

対して、年収が「下がった」という人たちは、「休職」「退職」「産休」など個人的な事情もあるようだ。また評価が下がったり、成功報酬型の給与体系だと、うまく成果がでなかった年は年収が減ってしまう事態も起きるようだ。はっきりした理由がある場合は納得もできるだろうが、「景気が悪いため」「会社の業績が悪い」など、個人ではどうしようもできない状況には、腹立たしい気持ちも募るだろう。「増税」「控除分の値上がり」という制度への不平も、いくつか見られた。

半数近くの年収が「変わらない」人たちは、「会社の業績が悪い」あるいは「横ばい」なため、給料アップが期待できない、と考えていた。給料据え置きなことに関しては「特に頑張ってもいない」「下がらないだけ良い」と納得している人もいれば、「昇進したのに変わらなかった」なんて残念すぎる意見も寄せられた。また、勧告上は上がっているのだが、税金や保険、手当などもアップしたために相殺された、という声もいくつかあった。

「諸行無常」「来年に期待します」なんて声もあった今回のアンケート。2015年は、仕事も財布も充実したよい年になるよう、がんばろう!

調査時期: 2014年12月8日~2014年12月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性127名 女性173名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート