俳優の三浦春馬が27日、都内で行われた映画『真夜中の五分前』の初日舞台あいさつに行定勲監督とともに出席した。

映画『真夜中の五分前』初日舞台あいさつに登場した三浦春馬(右)と行定勲監督

本作は、『世界の中心で、愛をさけぶ』『パレード』などのヒット作を生み出した行定監督の新作で、双子の女性を愛した2人の男を描いた切なく美しい愛のミステリー。第19回釜山国際映画祭でワールドプレミアとして上映され、中国では約4000スクリーンで公開されるなどのヒットを収めている。

上映後の同舞台あいさつでは、三浦と行定監督が登場すると、会場は拍手が鳴りやまず、スタンディングオベーションとなった。三浦は観客の様子を見て「僕は監督の奮起を(撮影現場の)中国で見てきたので、その熱意と頑張りが皆さんに届いて、こうやって拍手をいただいて本当にうれしいです」と笑顔。上海の時計店で働き、美しい双子の姉に恋をする青年・良を演じた三浦だが、作品については「ラブミステリーではありますが、愛という普遍的なテーマをより深く考えていただける内容になっていると思います。今一度、自分の中の愛について考えていただいて、色んな方と共有していただければと思います」と思いを語った。

役柄に挑戦するにあたって中国語を猛勉強したという三浦だが、中国でのキャンペーンを共に行ってきた行定監督は「(三浦は)中国語、結構分かっていたでしょ? 僕は全くわからなかったけれど、受け答えをしたりあいさつをしていたよね」とアドリブでの三浦の語学力を評価した。

中国でのキャンペーンの内容についての話題になると三浦は「なぜか洋風なバラエティでなおかつ、僕がニーハオとか色々なことをしゃべっている時に、効果音でビヨヨーンとかブオーンみたいな音を出してくるんですよね。こちらとしては多くの人に作品を観てほしいからいいことを言おうって用意している言葉なのに、話している最中にビヨヨーンですよ。もう笑うしかないですよね」と中国のキャンペーンの不思議を明かして、会場の笑いを誘った。行定監督も「ダーツとかミニゲームも必ずやらされるんだよね。あいさつをさせてくれなくて、ダーツをしてはい終了です~!だよね。双子が来てどっちが姉でどっちが妹?って当てるクイズもあったよね」と斬新なキャンペーン内容を披露すると、三浦も「驚きましたよね。勉強になりました」と貴重な体験を楽しんでいた。