iOS 8の「写真」は、これまでの画像ビューアから「撮った写真を総合的に管理するアプリ」へと進化している。撮影した写真/ビデオをそのままクラウドに保存できる「iCloudフォトライブラリ」との統合にはじまり、撮影位置や撮影日をもとに写真を探し出せる検索機能など、さりげなく新機能が追加されている。

編集機能も見直されている。フィルタの種類はiOS 7のときと同じだが、露出やハイライト、シャドウといったライトの調整や、彩度/コントラスト/色かぶりのカラー調整、モノクロの階調調整機能が用意された。iOS 8の新機構「App Extentions」により、サードパーティー製のフィルタや編集ツールも利用可能となっている。

Appleのこと、細かい部分にまで変更がくわえられている。なかでも便利なのは「オリジナル表示」で、編集機能で画像に変更をくわえたとき、画像部分を長押し(プレス)するだけで、処理を元に戻すことなく一瞬でオリジナル写真と編集後の画像を見比べることができる。効果を確認しながらフィルターを選びたいとき、露出を調整したいときに、とても重宝するはずだ。

トリミング(画像の一部切り出し)を行ったあとでも、オリジナル表示は可能だ。しかもその場合、本当のオリジナルでなく「トリミング(を実行したあと)のオリジナル」を表示してくれるので、フィルターやライト/カラーを調整した結果に絞り編集の効果を確認できる。「写真」で編集後に迷った場合は、確定する前に画像をプレスしてオリジナルを表示、と覚えておこう。

操作手順をカンタン解説

1 「写真」でフィルターの適用など編集作業を行っているとき、処理を確定していいものかどうか迷った場合には、画像部分を長押し(プレス)しよう

2 画像をプレスしている間だけ、オリジナルを表示できる(その間は画像上部に「オリジナル」と表示)

3 トリミング後の画像に対しオリジナル表示を行うと、「トリミングのオリジナル」と表示される