IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、年末年始の長期休暇中およびその前後における情報セキュリティに関する注意喚起を発表した。

IPAの注意喚起は、システム管理者、企業など組織の一般利用者、家庭での利用者、スマートフォン・タブレットの利用者を対象にしたもの。このうちスマートフォン・タブレット利用者向けには、「使用時の注意」「使用ルールの徹底」「セキュリティアプリの導入」の3つのポイントが示されている。

「使用時の注意」として、端末にパスワードなどを設定した画面ロック機能を必ず有効にし、ロックまでの待ち時間を1分程度の短い間隔にしておくこと、また、パソコン同様、信頼できない場所からのアプリのダウンロードを避けることとしている。

さらに、SNSで知り合った異性から不正アプリのインストールを持ちかけられ、そのアプリでプライベートな動画を撮影したことが原因でセクストーション(性的脅迫)の被害にあう事例があるとして、信頼できるマーケットからアプリを入手し、第三者に見られては困るプライベートな写真や動画を撮影し、データ送信しないように注意を呼びかけている。

「使用ルールの徹底」では、端末内部の情報を窃取するアプリがあることから、個人利用のスマートフォン、タブレットを業務利用する場合は、所属組織の業務規程に従うべきとしている。

「セキュリティアプリの導入」は、正規アプリの名に似せた偽アプリが存在し、ウイルス感染の被害にあうことが考えられ、また、感染拡大につながる可能性があるとして、Androidスマートフォン・タブレット利用者にセキュリティアプリの導入を訴えている。