上野動物園では現在、袋から顔を出したオオカンガルーの子供たちの姿を見ることができる。

袋から顔を出したオオカンガルーの子供 ※画像提供:公益財団法人動物園協会

「袋に入ったカンガルー」を見るなら、今がチャンス

カンガルーといえば、母親のお腹の育児嚢(袋)に子が入り、顔を出しているイラストなどがイメージされるが、この状態が見られるのは比較的限られた期間だという。

生まれたばかりのカンガルーの子は、自力で母親の体表を移動し、袋の中に入る。オオカンガルーは生後約8カ月を袋の中で過ごし、袋から顔を出すようになるのは生後5カ月の頃。それから2カ月もすると、袋から完全に外に出ていることが増え、生後10~12カ月も経つと、もう袋には戻らなくなる。

顔ではなく、足だけが出ていることも ※画像提供:公益財団法人動物園協会

同園のオオカンガルーのうち、大人のメスは2頭。2014年11月18日、そのうち1頭の袋から子が完全に出ていたのが初めて目撃された。しかし、外に出ている時間はまだあまり長くないようだとのこと。もう1頭のメスも出産しており、同じく11月18日、こちらは袋から顔を出したのが初めて確認された。

袋から顔ではなく、足だけが出ていることもある。同園西園飼育展示係は、「袋に入ったカンガルー」という"イメージ"どおりの姿を見るなら、今がチャンスとコメントしている。その他、詳細は同園Webページ にて確認のこと。同園の所在地は、東京都台東区上野公園9-83。