カリンで風邪予防普及会はこのほど、風邪予防の実態に関する調査結果を発表した。同調査は12月、楽天リサーチが20~60代男女500人を対象にインターネットで実施したもの。
「風邪予防のために、手洗い・うがい以外で何をしているか」を聞いたところ、「マスクを着ける」が46.2%で最も多かった。次いで、「体を温める」(33.4%)「水分を多くとる」(30.6%)があがった。一方で「何もしていない」人も2割以下いることがわかった。
「マスクは風邪予防に有効だと思うか」を聞いたところ、84.8%の人が有効だと思っていることがわかった。一方で「マスクを日頃よく着けるか」という質問をしたところ、58.4%の人はマスクをあまり着けないということが判明。特に男性は女性よりその比率が高く、66.4%の人が「マスクを着けない」と回答している。
また、「マスクを着けたくない場面・時があるか」を聞いたところ、マスクを着ける人でも「着けたくない時がある」と答えた人は79.4%にのぼった。理由は「人と会う時」(49.1%)「おしゃれしたい時」(40.8%)が上位を占めた。
「どういう症状から風邪をひいたと感じるか」を聞いたところ、「のどのイガイガ・違和感」が53.6%で最も多く、続く「悪寒」(14.4%)「発熱」(9.0%)を大きく上回った。
「カリンがのどに良いといわれていることを知っているか」を聞いたところ、9割以上の人が「知っている/聞いたころはある」と回答。一方で、かりんそのものについては、「よく知らない・知らない」と答えた人は58.4%にものぼった。
「カリンを実際に風邪(のど)予防に取り入れているか」という質問には、71.5%の人が「取り入れていない」と回答した。取り入れている人の利用法としては「アメ」(85.1%)が最多で、次いで「はちみつ漬け」(20.7%)「シロップ漬け」(15.7%)があがった。また、取り入れている人が43.3%と全体よりも高い数値を見せたのは60代だった。
同調査について、東京薬科大学名誉教授の竹谷孝一氏は、「カリンはビタミンCやタンニン、クエン酸などの成分を豊富に含み、ポリフェノールはリンゴの25倍とダントツです。のどがイガイガ、ヒリヒリする炎症は、粘膜細胞についた菌やウイルスが酵素の働きによって細胞を壊すことで起こる症状ですが、カリンポリフェノールはこの症状に有効なのです。細胞を壊す酵素の働きを抑え菌などの繁殖を抑える抗菌作用、炎症を抑え痛みを和らげる抗炎症作用の両方があります」とコメントしている。