JR九州は22日、特急「ゆふいんの森」の車両を1両増やし、5両編成での運転を開始すると発表した。あわせて車内Wi-Fiサービスの提供開始も発表された。

特急「ゆふいんの森1・2・5・6号」はキハ72形で運転

特急「ゆふいんの森」は、博多駅から鹿児島本線・久大本線経由で由布院方面へ向かう不定期の特急列車。現在は3往復設定され、「ゆふいんの森1・2・5・6号」は博多~由布院間の運転でキハ72形を使用、「ゆふいんの森3・4号」は博多~別府間の運転でキハ70・71形を使用している。デビュー当初から人気の高い列車だが、近年とくに海外からの利用者が増え、高い乗車率を維持した状況が続いているという。

こうした好調な利用状況を背景に、さらなるサービス向上に取り組むことに。5両編成での運転開始は2015年夏からの予定で、「ゆふいんの森1・2・5・6号」に使用される車両(キハ72形)を1両増やし、定員は60名増となる。

増備される車両にはフリースペースや展望スペース、化粧スペース、ラゲージラック(手荷物置場として使用)、トイレ(2カ所)を設置。5両編成の一部車両で、バリアフリーに対応した車いす用の昇降装置も設置するという。なお、「ゆふいんの森3・4号」については、これまで通り4両編成で運転される。

12月27日からは、特急「ゆふいんの森」全列車を対象に車内Wi-Fiサービスも開始。同列車専用のSSIDを選択することで、Wi-Fiへ接続できる。SSIDは車両ごとに異なり、1号車から「YUFUMORI-1」「YUFUMORI-2」「YUFUMORI-3」「YUFUMORI-4」となっている。フリーアクセス方式でパスワードの入力は不要だが、通信範囲が1両単位となるため、他の車両へ移動した場合に接続が切れ、再接続が必要になる場合があるとのこと。