JR貨物は2015年3月14日にダイヤ改正を実施する。米子駅(貨物)の機能を伯耆大山駅へ移転するほか、関東から九州・東北方面へ列車の新設なども行われる。
米子駅・伯耆大山駅はともに鳥取県米子市内の駅で、10km圏以内に2つのコンテナ取扱駅が立地している状況だった。来年3月のダイヤ改正で、伯耆大山駅構内にコンテナホームが新設され、米子駅のコンテナ取扱いを廃止して伯耆大山駅へ機能を移転。現在、西岡山~米子間で運転されている列車2往復も伯耆大山駅までの運転となり、現行の西岡山~伯耆大山間の列車2往復と合わせて4往復体制となる。
伯耆大山駅のコンテナホームは国道9号線に接しており、交通アクセスの良い立地に。米子地区における効率的な輸送体系を構築するとともに、新たな輸送サービスを提供するとしている。
また、旺盛な輸送需要にも対応し、列車の新設や輸送力増強なども実施。ダイヤ改正で新設される第61列車は、東京貨物ターミナル駅23時33分発・福岡貨物ターミナル駅18時31分着、所要時間18時間58分とされている。コキ100系コンテナ貨車20両の編成で、輸送力は12フィートコンテナ換算で100個。東京貨物ターミナル駅を23時台に発車する九州方面の列車は、同列車も含め3列車体制となる。九州方面へはその他、大阪貨物ターミナル~鳥栖貨物ターミナル間を結ぶ列車1往復の輸送力が増強される。
関東~東北間も列車が新設される。今後、東北地区向けのエコ関連物資輸送の需要の高まりが見込まれることから、隅田川~大館間でエコ関連物資列車を1往復運転。下り第2091列車は隅田川駅17時13分発・大館駅10時50分着、上り第2090列車は大館駅15時17分発・隅田川駅11時37分着、両列車ともにコキ100系コンテナ貨車20両の編成で、輸送力は12フィートコンテナ換算で100個とのこと。
ダイヤ改正ではその他、東京貨物ターミナル~東福山間に直行貨物列車も設定。輸送機材の設備投資も積極的に進め、機関車12両、コンテナ178両、コンテナ5,000個を新製する。