薬用せっけん「ミューズ」を販売するレキットベンキーザー・ジャパンはこのほど、「孫と祖父母の手洗いとふれあいに関する実態調査」の結果を発表した。同調査は12月4日、「2歳から10歳の子どもを持ち、両親や義理の両親と同居していない母親」300人と「2歳から10歳の孫がいるが、孫と同居していない祖父母」300人を対象に、インターネットで実施したもの。

「普段、どのような時に手を洗っていますか」(複数回答)

孫の93%は帰宅後の手洗いが習慣化

自宅での手を洗うタイミングを聞いたところ、2歳から10歳の子ども(孫)の93.0%が、「帰宅時」に手を洗っていることがわかった。一方で、祖父母で「帰宅時」に手を洗っていると回答した人は79.7%だった。

「あなたの両親または義理の両親の家をお子様と一緒に訪問した際に、あなたのお子様は手を洗っていますか」(孫への質問 ※母親による代理回答)「孫の家を訪問した際に、あなた(祖父母)は手を洗っていますか」(祖父母への質問)

「子どもが祖父母の家に行った際に手を洗っているか」を聞いたところ、祖父母の家でも習慣的に手を洗っていたのは59.4%(「必ず毎回洗っている」「いつも洗っている」の合計)だった。

一方で「祖父母が孫の家を訪れた際に手を洗っているか」も聞いたところ、習慣的に手を洗っていたのは41.0%(「必ず毎回洗っている」「いつも洗っている」の合計)だった。

「普段の自宅での手洗いに使用するものは、どれが最も多いですか」

「普段の自宅での手洗いに使用するものは何か」を聞いたところ、孫の家庭の62.7%が「ポンプ式の泡状のハンドソープ」と回答。それに対して祖父母の家庭は、「固形石けん」が16.0%、「ポンプ式の液状のハンドソープ」が33.0%を占め、「水だけ」という人も19.3%いることがわかった。一方で、「ポンプ式の泡のハンドソープ」を使っている家庭は29.3%にとどまった。

「今までに正しい手の洗い方を習ったことがありますか」

2歳から10歳の子どもを持つ母親の32.7%が、「子どもが正しい手の洗い方を習ったことがない」と回答。また祖父母の世代では、「正しい手の洗い方を習ったことがない」と回答した人は51.7%にものぼった。

「両親や義理の両親にあなたの子どもを触ってほしくないと思ったことがありますか」

2歳から10歳の子どもを持つ母親に、「両親や義理の両親に子どもを触ってほしくないと思ったことがあるか」を聞いたところ、「毎回必ずある」と回答した人が1.3%で、「よくある」(8.0%)「たまにある」(19.7%)を合わせると、合計で29.0%が両親や義理の両親に子どもを触ってほしくないと思ったことがあることがわかった。

"ノータッチ手洗い"を実践してみよう

同社は、できるだけ汚れた場所を触らない"ノータッチ手洗い"の実践を呼びかけている。

まずは、せっけんに"ノータッチ"。他の人と共有で使用するタイプのせっけんは、前に洗った人の手に付着していた汚れや、バイ菌・ウイルスが、せっけんやせっけんを入れてある網袋に付着している可能性がある。衛生的かつ徹底した手洗いには、せっけんを触らずに手を洗うことができるポンプ式や自動で泡が出るタイプのハンドソープなどが理想的とのこと。

次に、タオルには"ノータッチ"。手を拭くタオルを共有で使っていたり、使いまわしていたりすると、タオル自体がバイ菌に汚染されていることも考えられる。普段、「ささっと手洗い」で済ませて、手に汚れやバイ菌が多く残っている状態で何度も同じタオルで手を拭いてしまうと、手洗い後に再び汚れやバイ菌を手に付着させてしまうことに。「手洗い後に手を拭く際は、ペーパータオルなどを使うか、毎回タオルを交換しましょう」と同社。

最後に、蛇口(ハンドル)には"ノータッチ"。水道の蛇口も手洗い時の2次汚染スポットだという。手を拭いた際に使ったペーパータオルなどを使って、直接蛇口に触れずに栓を閉めるように気をつけたい。