マイルだけで海外旅行も夢じゃない!

ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんは、毎年家族(5人)で「海外マイル旅行」に出かけているというほど、マイルをためていらっしゃるそう。そんな"マイレージの女王"の畠中さんにマイレージの上手なため方を教えてもらった。

日常生活でマイルをためる

畠中さんいわく、「私は、主に"丘マイラー"なの」。"丘マイラー"とは、日常生活の中でマイルをためている人のこと。「飛行機への搭乗以外でマイルをためるには、マイルをためやすいクレジットカードを作るのがオススメです」と畠中さん。マイルをためやすいカードといえば、JALカードとANAカードがある。

JALカードとANAカードのマイル還元率(※JALカードショッピングマイル・プレミアム(年会費3,240円)なら、ショッピングマイルが2倍貯まる

公共料金はカードで払う

日常生活の中には、マイルが積算される機会は意外とある。例えば電気代、ガス代、水道代、電話代などの公共料金だが、これらの支払いはカードにしているか確認しておこう。また、NHK受信料や新聞購読料、インターネットプロバイダー料もカード払いが可能。自営業の人などは、国民年金保険料もカード払いができる。税金の中では自動車税がカード払いが可能だ。ただし、カード払いにすると324円の手数料がかかるので、手数料を払ってまでもカード払いにした方が良いかどうかは各自で判断しよう。

実際、これらの日常生活の経費を1年間で見てみると、電気代1カ月7,000円×12カ月=8万4,000円(420マイル)、ガス代1カ月6,000円×12カ月=7万2000円(360マイル)、携帯電話通話料1カ月8,500円×2人分×12カ月=20万4,000円(1,020マイル)となる。(JALホームページより抜粋)。

Edy、WAONの併せ技を駆使する

ANAカードにはEdyの機能が付帯されているものがある。Edyにチャージをした上で買い物の際の支払いをEdyで行うと、Edyにチャージした分と買い物の両方でマイルがたまる。例えば、近所のコンビニでの数百円の買い物にも、マイルが積算されるのだ。一方、JALカードならWAONの機能が付いた「JMB WAONカード」がオススメ。こちらもチャージと買い物の両方でマイルがたまる。

ショッピングモールをくぐる

また、JALやANAのホームページには、ショッピングモールもある。ネット上に設けられているショッピングモールのページを通り、各店でネットショッピングをすると、モールを通っただけなのに、通常のネットショッピングより2倍以上のマイルがプラスされる。

マイルパートナーの施設やサービスを利用する

ホテル、レストラン、レンタカーなど、利用金額に応じてマイルがたまる「マイルパートナー」を積極的に利用するのもひとつの手。例えばJALマイレージの場合、JALホテルズをはじめJMB(JALマイレージバンク、JALのマイレージプログラムのこと)提携ホテルの利用で1泊につき200マイルたまったり、トヨタレンタカーや日産レンタカーなどの利用代金が100円=1マイルに換算されたりする。

JALのマイルパートナーのレストランの場合は、利用代金を100円=1~2マイルなどで換算してもらえ、その数全国で約4,000万軒ある。ANAのマイルパートナーのレストランは、全国で約7,000万軒。これだけの軒数の店が登録されているのなら、自分がよく利用する店のどこがマイルパートナーであるか、一度チェックしてみても損はないだろう。

普段使いのカードのポイントもマイルへ移行

スーパーや百貨店などが発行するカードを持っている人も多いはず。それらのカードでたまったポイントも、マイルに移行できるケースがあるのはご存じだろうか? 今までマイルに移行した経験がない人は、自分が持っているカードのポイント移行先をネットで確認すると良いだろう。

畠中さんに話をうかがっていると、「マイルがたまる細かなチャンスを大切にしている」という印象を受けた。まさに、「塵(ちり)も積もれば山となる」。ちょっとしたゲーム感覚でマイルをコツコツとためることができる人が、結局は「マイル海外旅行」に行ける人になるのだろう。

※本文と写真は関係ありません

監修者プロフィール: 畠中 雅子(はたなか まさこ)

大学時代よりフリーライター活動を始め、1992年にファイナンシャルプランナー(FP)になる。3児の母として生活実感のあるマネーアドナイスに定評があり、新聞・雑誌などに多数の連載を持っている。「子どもにかけるお金を考える会」「高齢期のお金を考える会」などを主宰。書籍は、『結婚したら知っておきたいお金のこと』(海竜社)、『子どもにかけるお金の本―この1冊で確実に準備!』(主婦の友社・共著)など50冊を超える。
「FP畠中雅子のときどき日記」

筆者プロフィール: 楢戸 ひかる(ならと ひかる)

1969年生まれ 大手商社勤務を経てフリーライターへ。中学生と小学生の男児3人を育てる主婦でもある。生活に役立つ情報を「主婦er」にて更新中。また、長期投資を始めた日々の記録をメルマガ「主婦が始める長期投資」で配信中。メルマガ申込みは「主婦er」より。