本田技研工業(ホンダ)は22日、都内で新型軽乗用車「N-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ)」発表会を実施した。同日から販売開始される。
ホンダの「N」シリーズ第5弾となる「N-BOX SLASH」は、エクステリア・インテリアともに遊び心を散りばめた1台に。エクステリアは箱型スタイルながら、「N-BOX」よりルーフを100mm低くし、リアに向かってルーフラインを絞り、2ドアクーペを思わせる独特のフォルムとした。インテリアは色や素材にこだわり、好きなものに囲まれる心地良さを追求。重低音・高音質サウンドを生み出す新開発の上級オーディオシステム「サウンドマッピングシステム」も採用している。
「N-BOX SLASH」では、エクステリア、インテリア、カラーをトータルに考え、「ブライトロッド スタイル」「ストリートロッド スタイル」「ダイナー スタイル」「グライド スタイル」「セッション スタイル」の5つの世界観で表現。発表会の会場にも、これらのモデルが展示された。商品説明では、かつてホンダ「シティ」を愛用していたというパパイヤ鈴木さんがナビゲーターを務め、同車の乗り心地や「サウンドマッピングシステム」の重低音を確かめる場面もあった。
本田技研工業専務執行役員日本本部長の峯川尚氏は、「N-BOX SLASH」について、「軽自動車にもっと面白く自由なスタイルを提案し、毎日をより楽しくしたい。そんな思いから誕生したクルマです。デザインやカラー、インテリアの素材にもこだわり、多彩な空間を好みに合わせて選ぶことができます。リヤシートにスライド機能も加わり、使い勝手が向上しました」と紹介。「サウンドマッピングシステム」に関して、「独自の音響システムと遮音性の高いボディにより、軽自動車の概念を超えるクリアで迫力あるサウンドを実現しています」と説明した。
質疑応答では、同車のターゲットユーザーに関する質問も。峯川氏によれば、「このクルマは我々の『プロダクトアウト』のような製品。どのターゲットを……ではなく、面白いクルマを作ることで、どのように受け入れられるか見たい。それくらい振りきって考えています」とのこと。国内での販売計画台数については、多くのユーザーに受け入れられることを期待しつつ、「目標としては月間2,500台くらいと考えています」と述べた。
新型「N-BOX SLASH」は、モノトーン(全8色)と2トーン(全10色)のカラースタイルで異なる価格が設定された。モノトーンの価格は138万~188万円、2トーンの価格は151万9,400~193万9,400円となっている。