東京~出雲市間で運転される寝台特急「サンライズ出雲」が、2015年3月14日のダイヤ改正で新たに伯備線備中高梁駅に停車することになった。JR西日本が発表した。

東海道本線を走る寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」

同列車は特急形寝台電車285系を使用し、東京~岡山間で「サンライズ瀬戸」と併結運転を行う。来年3月で「トワイライトエクスプレス」が運行終了となり、「北斗星」も定期列車としての運転を取りやめるなど、夜行列車が続々と姿を消す中、「サンライズ出雲」は高い人気を保ち、年末年始には臨時列車「サンライズ出雲91・92号」も運転される。

備中高梁駅は、備中松山城の城下町であり、「備中の小京都」とも呼ばれる高梁市の代表駅。特急「やくも」は全列車が停車し、同駅から倉敷・岡山方面へ普通列車も発着する。備中松山城は現存天守の山城では最も標高の高い場所にあり、秋から春にかけての早朝、雲海に浮かぶ幻想的な風景が見られることから、「天空の山城」として人気だという。

寝台特急「サンライズ出雲」は来年3月のダイヤ改正以降、下りは備中高梁駅7時14分着、上りは同駅21時48分着となり、高梁市内の観光や東京方面へのビジネス利用がより便利に。なお、雲海に浮かぶ備中松山城を鑑賞する「備中松山城観光乗合雲海タクシー」や、美しい街並みが残る吹屋地区への観光周遊バスなども運行開始されるとのことだ。