JR発足後、広島エリアで初となる新型電車227系。山陽本線・呉線で営業運転を開始し、2015年3月14日のダイヤ改正以降、順次投入して運転本数・運転区間が拡大される。
JR西日本の新型電車227系は、ステンレス車体で3ドアクロスシートの直流近郊形電車。車体・車内ともに、厳島神社の大鳥居やもみじ、広島東洋カープなど、広島らしさを感じさせる色である赤色を基調にコーディネートされている。室内灯と車内案内装置にLEDを採用し、バリアフリー対応設備も充実。JR西日本が開発を進める「新保安システム」(車両にデータベースを登録し、従来のATSの機能に加えてさまざまな運転支援機能を実現できるシステム)を搭載したことも特徴に挙げられる。
227系は呉線の快速「安芸路ライナー」を中心に、広島エリアの山陽本線(糸崎~岩国間)・呉線で運行開始。その後も115系などの置換えとして順次投入が進められ、2018年度までに計276両(3両編成64本、2両編成42本)を投入する計画とされている。
広島エリアではその他、ダイヤ改正に合わせて山陽本線広島~横川間に新駅・新白島駅が開業。すべての快速・普通列車が停車し、アストラムライン新白島駅とは連絡通路で直結する。広島駅では昼間時間帯の発車時刻がほぼ統一され、わかりやすいダイヤに。11~14時台には、山陽本線西条方面が毎時5・20・35・50分発、岩国方面が毎時0・15・31・45分発にほぼそろえられ、可部線も毎時8・28・48分発に統一されるとのこと。