会社の取引先などに年賀状を送るとなると、失礼がないように結構気を遣うもの。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、取引先に年賀状を送るときのコツや気を付けていることについて答えてもらった。ビジネスマナーの基本として参考にしよう。
Q.取引先に年賀状を送るときのコツ・気を付けていることがあれば、教えてください
■悪目立ちしない
・「デザインが当たり障りのないもの」(29歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「シンプルにする、派手にしすぎない」(31歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「奇抜なことをしないでノーマルにする」(60歳男性/その他/その他)
・「社交辞令的で、余計な事は、書かない」(46歳男性/印刷・紙パルプ/技術職)
・「変な指摘や印象を与えないように無難さを重視、送る事自体が最優先」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)
■あくまでビジネス
・「ビジネス年賀状だと言うこと」(63歳男性/建設・土木/技術職)
・「あまりくだけすぎない」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「言葉遣いをまちがえないこと」(33歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「敬語の使い方には特に注意を払う」(28歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「元旦に到着するように早めに投函しています」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
■間違いは厳禁
・「宛名に間違いがないかトリプルチェック」(29歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「住所を間違えない」(29歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「肩書や漢字など絶対間違いがないようにする」(41歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「誤字脱字には気をつける、喪中じゃないかどうか確認」(27歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
■心を込めたメッセージ
・「一言でよいので手書きで添えること」(28歳女性/自動車関連/事務系専門職)
・「印刷だけで終わらせず一筆入れる」(32歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「機械的にならないように住所とそれぞれに添える文章は必ず手書き」(37歳女性/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系)
・「感謝の気持ちを伝えるようにする」(36歳女性/その他/事務系専門職)
・「ありきたりな文言だけでなく、去年の出来事などに触れるなどして、一人ひとりにきちんと書いている感じを出す」(35歳女性/建設・土木/事務系専門職)
■丁寧に、美しく
・「なるべく丁寧に書く」(27歳女性/小売店/営業職)
・「字をきれいに書く、宛名はパソコンではなく手書きにする」(27歳女性/学校・教育関連/クリエイティブ職)
・「丁寧な言葉遣い」(46歳女性/学校・教育関連/専門職)
■各会社の年賀状事情
・「ほかの部署がまとめて送っているからわからない」(29歳男性/小売店/事務系専門職)
・「会社での統一の意思」(27歳男性/医療・福祉/事務系専門職)
・「自社製品をアピールするように上司からは言われてます」(27歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)
■総評
取引先に年賀状を送るときに気をつけていることやコツ。失礼にならないように、いくつかのポイントがあるようだ。
まずはデザインやイラストなどを選択する際、「当たり障りのない」「無難」なものにする、ということ。個性を出しすぎたり、派手で奇抜なものだと、相手に与える印象も悪くなり、なんのための年賀状なのか分からなくなる。文面も「社交辞令的な内容」「定型的な文章になるように心がける」「参考書などを見て失礼のない文面にする」と非常に気を遣っている人もいた。
あくまでビジネスとしての年賀状ということを忘れずに、マナーを守ったくだけすぎない年賀状を作成しているという意見も多かった。敬語や言葉遣いに注意する、元旦に到着するよう早めに投函する、というのも社会人として重要なポイントだろう。宛名や役職、肩書き、社名など、間違ってしまうと大変失礼にあたる箇所は「トリプルチェック」しているという声まであった。喪中かどうかの確認も、基本中の基本だ。
その上で、「一言でも手書きのメッセージを添える」「住所だけは手書きにする」という意見も非常に多かった。たとえ印刷であっても、「みんなに同じものを送っているのではない」「一人一人に心を込めています」というその姿勢が大切だ。書く内容としては、「感謝の気持ちを伝える」というものが目立っていた。もちろん、その手書きの文字は「丁寧に」「きれいに」書くことが必須だ。
「取引先には年賀状を送らない」「送ったことがない」という回答も多かった今回のアンケート。会社全体で意思統一し、ある部署が年賀状係になっているという企業もあるようだ。送る人も送らない人も、勉強になる部分も多い年賀状のマナー、頭の片隅に置いておいて損はない。
調査時期: 2014年12月1日~2014年12月2日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性133名 女性167名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート