元ビートルズのリンゴ・スター、米ロック・バンドのグリーン・デイ、昨年10月にこの世を去ったヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードが、2015年にロックの殿堂入りを果たすことになった。
2015年4月18日にオハイオ州クリーブランドの公会堂で行われる第30回殿堂入り記念式典 に出席するというグリーン・デイのフロントマン、ビリー・ジョー・アームストロングはそのニュースを聞き、"ちょっと散歩に出かける"必要があったとローリングストーン誌に話している。
「俺たちはすごい面々の中にいるわけで、まだ実感が湧かないよ。ロックの殿堂には俺のヒーローたちが祭られているから、俺にとってずっと特別なものだったんだ。感謝の気持ちを持ってじっくり考えたりこれまでのことを見返すっていう意味でも、俺たちにとって素晴らしい機会さ」
12月16日に発表された殿堂入りのアーティストには、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツのほか、「エイント・ノー・サンシャイン」というヒット曲を持ちながらも30年近く新曲を発表していないビル・ウィザースも含まれている。
2013年10月に肝臓疾患による合併症で他界したルー・リードは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとしてすでに殿堂入りを果たしているものの、今回はソロとして再度称えられることになった。また、1987年に過失による過量投薬で他界したブルースのギタリスト、ポール・バターフィールドや1990年にヘリコプターの墜落事故で命を落としたスティーヴィー・レイ・ヴォーンらの故人も今回殿堂入りが発表されている。
一方でリンゴ・スターは個人として殿堂入りをする4人目のビートルズのメンバーとなり、その音楽的才能に対して特別賞を受け取る予定だという。
ロックの殿堂の投票団体はミュージシャン、音楽の歴史学者、業界関係者を含んだ700人以上におよぶ会員から成り立っており、ファンからの投票と合わせて決定されている。アーティストは、ファーストアルバムまたはシングル発売から25年以上が経過していることが殿堂入りの条件。式典へのチケットは18日から発売開始され、ロックの殿堂博物館では2015年の殿堂入りアーティストに向けた特別展が開催される。
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