国土交通省はこのほど、北陸新幹線長野~金沢間開業に向けた手続きとして、鉄道事業法第10条第2項の規定にもとづく鉄道施設の完成検査の合格書と、同法第16条第1項の規定にもとづく特急料金の認可書を交付した。

JR東日本・JR西日本が申請した北陸新幹線特急料金を国土交通省が認可(写真は北陸新幹線W7系)

JR東日本・JR西日本は今年10月、北陸新幹線長野~金沢間に関わる特急料金に関して、国土交通大臣へ認可申請を行っていた。特急料金の認可書は今月17日、鉄道施設の完成検査の合格書とともに国土交通省鉄道局長からJR東日本・JR西日本の代表者へ交付され、申請通りに認可されることになった。

おもな区間の運賃・特急料金(大人・普通車指定席・通常期)の合計は、東京~金沢間が1万4,120円、東京~富山間が1万2,730円、東京~上越妙高間が9,280円、長野~金沢間が8,960円。現在、上越新幹線から特急「はくたか」に乗り継いだ場合の運賃・特急料金の合計は東京~金沢間1万3,050円、東京~富山間1万1,910円で、東京駅から富山・金沢方面へ向かう際の値上げ額は1,000円前後にとどまった。

北陸新幹線金沢開業を受け、速達タイプの「かがやき」、停車タイプの「はくたか」などの列車が運転される予定。速達列車の所要時間は東京~金沢間2時間28分(現行列車より約79分短縮)、東京~富山間2時間8分(現行列車より約63分短縮)で、ともに上越新幹線から特急「はくたか」に乗り継ぐ現行ルートと比べて1時間以上の大幅な時間短縮となる。

北陸新幹線長野~金沢(白山総合車両所)間は2015年3月14日の開業予定。長野~上越妙高間はJR東日本、上越妙高~白山総合車両所間はJR西日本の管轄となる。現在、JR東日本・JR西日本による各種試運転が実施されている。