神戸元町の高架下、ちょっぴりレトロな店舗が軒を連ねるその一角に、食いしん坊のおなかを満たす店がある。それは、精肉店が直営する「鉄板肉酒場 二代目亀田精肉店」。がっつりパワー補給をしたいなら、「どでかハンバーグ丼」を特にオススメしたい!

「どでかハンバーグ丼」(500円)は通常サイズでもこんな感じ

ご飯が見えないハンバーグ丼

ランチタイムの看板メニュー「どでかハンバーグ丼」は、その名の通りご飯の上にハンバーグが乗っかった丼。そして、主役はもちろん"どでかハンバーグ"だ。通常サイズでも250gのハンバーグがご飯の上にどーん! この大きさには、単品でもそうそうお目にかかれるものではない。厚みも半端ない。とにかくでかいのだ!

ハンバーグの下には軽く炒めたモヤシとタマネギ、脇にはサニーレタスなどの野菜が添えられる。ビジュアル的にも栄養的にも二重丸。このメニュー、意外にも女性客からの注文が多いそうだが、「"どでか"でも野菜がとれるなら」という心理が働くのかもしれない。

実はこの「どでかハンバーグ丼」、さらにがっつりいきたい人向けに、"メガ盛り"と"ギガ盛り"が用意されている。メガ盛りは"どでかハンバーグ"が1.5枚、ギガ盛りにはなんと2枚、同じく増量の野菜とともにご飯の上に乗っかる代物だ。ギガ盛りでも1日に数皿は注文が入るそうで、さらなるボリュームを求めるニーズの高さがうかがえる。

ギガ盛り(980円)はもはやハンバーグ単体にしか見えない

"どでか椀みそ汁"付きでご飯大盛りも無料

さて早速実食だ。ど迫力のハンバーグに恐る恐る箸を付ける。おやっ? 意外にさっぱり。いい感じに予想を裏切られる。脂っぽさがほとんどないのだ。それでいて柔らかで滑らかな口当たり。くせのない優しい味わいで、食べ続けても飽きない。

ハンバーグにかかったデミグラスソースも甘すぎず辛すぎず、無理なくご飯がすすむ。シャキシャキのモヤシとタマネギで変化をつけながら食べ進めていくと、いつの間にかハンバーグもご飯もほとんどなくなっていた。テーブルに運ばれてきた時には、内心「完食はムリ!」と踏んでいたのだが……。

この「どでかハンバーグ丼」には、もれなく"どでか椀みそ汁"もついてくる。みそ汁も間違いなくでかい! ご飯の大盛りも無料で、がっつり系にはありがたいところだろう。通常サイズは500円、メガ盛りは780円、ギガ盛りでも980円と、いずれもお得感満点のランチメニューだ。

「どでかハンバーグ丼」には"どでか椀みそ汁"が付いてくる

ドイツで栄えある金賞を受賞

このハンバーグ、ウリは大きさだけではない。と言うのも、ドイツ農業協会の食品コンテストで、なんと2014年に金賞を受賞した実力派なのだ。このコンテストは、加工食品の品質を競う世界最古にして最大の食品競技会。約5,000品目が出品されるというその中で、金賞は200近い審査項目の全てをクリアした商品にのみ与えられる勲章なのである。

この金賞を受賞したハンバーグの肉の配合比率は、牛肉:豚肉=8:2。同店を運営する肉のプロフェッショナル「肉工房 千里屋」が、肉屋のプライドとこだわりをかけ、仕入れから一貫して管理製造する自信作だ。お得感と安定した高品質の秘密はここにある。

「鉄板肉酒場 二代目亀田精肉店」は元町駅西改札口を出てすぐのJRA向かい。カラフルな看板が目を引く

便利な立地なのでいろんな客層が足を運び、時にはお一人さま女性客の姿も。ランチメニューはテイクアウトも可能なので、ここは気合を入れて"ギガ盛り"にチャレンジしていただきたい!

●information
鉄板肉酒場 二代目亀田精肉店
兵庫県神戸市中央区元町高架通1-1-121

※記事中の情報・価格は2014年11月取材時のもの。価格は税別

筆者プロフィール: 岡前 寿子(おかまえ ひさこ)

神戸在住の主婦ライター。ご近所の噂話から世界のトレンドまで、守備範囲の広さが身上。所属する「ベル・エキップ」は、取材、執筆、撮影、翻訳(仏語、英語)、プログラム企画開発を行うライティング・チーム。ニュースリリースやグルメ記事を中心に、月約300本以上の記事を手がける。拠点は東京、大阪、神戸、横浜、茨城、大分にあり拡大中。メンバーによる書籍、ムック、雑誌記事も多数。