フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドはこのほど、「おせち料理」に関するアンケートの結果を公表した。

同調査は11月14日、同社とクレディセゾンとの共同事業である「Point of Buy 購買理由データ」のアンケートモニター5,881名(女性3,508名・男性2,373名、10代~80代)を対象に、「レシートで貯める」サービスおよび「レシートdeポイント」サービスを活用したインターネットリサーチで実施。

おせち料理について(n=5,881)

若い世代になるほど正月におせち料理を食べない人の割合が増加

まず、正月におせち料理を食べるかを確認した。全体では「まったく食べない」が10.4%、「基本的に食べないが、食べる時もある」が15.5%、「基本的に食べるが、食べない時もある」が26.0%、「必ず食べる」が48.2%で、74.2%が正月は基本的におせち料理を食べることがわかったという。

世代別の特徴で見ると、20代以下では「まったく食べない」が16.1%、「基本的に食べないが、食べる時もある」が18.1%で合わせて34.2%、30代でも「まったく食べない」が14.2%、「基本的に食べないが、食べる時もある」が20.6%で、合わせて34.8%となっており、30代以下では基本的におせち料理を食べない人が約3人に1人だった。

さらに、30代以下で「まったく食べない」、「基本的に食べないが、食べる時もある」と回答した人に「おせち料理の代わりに食べるもの」を聞いたところ、「普段通りの食事」や「特に特別なものを食べない」といった回答が35.5%を占めた。

おせち料理の代わりに食べるもの(n=476)

好きなおせち料理の1位は「栗きんとん」、2位「黒豆」、3位「数の子」

また、「まったく食べない」と回答した人を除く5,271名に、好きなおせち料理を聞いたところ、1位は「栗きんとん」で44.1%が好きと答えた。ついで2位が「黒豆」で41.6%、3位が「数の子」で33.5%、4位が「伊達巻」で32.4%、5位が「紅白かまぼこ」で27.9%だった。

好きなおせち料理について【複数回答】(n=5,271)

おせち料理を食べるのは自宅が7割以上

おせち料理を食べるシチュエーションについては、「自宅」が72.0%、「実家」が39.6%、「親戚の家」が8.5%、「その他」が1.4%。

おせち料理を食べる場所【複数回答】(n=5,271)

人気のおせち料理「栗きんとん」を作る人は16.4%、購入する人は24.2%

おせち料理で作るメニューと購入するメニューを聞いたところ、好きなおせち料理1位の「栗きんとん」は作る人が16.4%、購入する人が24.2%だった。好きなおせち料理2位の「黒豆」は作る人が23.4%、購入する人が26.5%、3位の「数の子」は作る人が14.4%、購入する人が26.6%だった。

(左)おせち料理で購入するメニュー、(右)作るメニュー【複数回答】(n=5,271)

また、購入するメニューの質問に対して「重箱」で購入すると回答した人は20.9%だった。

おせち料理を重箱で購入する方(n=5,271)

おせち料理を購入するお店は、「スーパー」が7割超に

おせち料理で購入するメニューの質問に対して「買わない」と回答した人を除く4,078名に、どこでおせち料理を購入するのかを聞いたところ、総合スーパー・食品スーパーが72.9%で1位。2位は大きく離れて百貨店で14.2%、3位には近年話題のネットショッピングがランクイン、8.0%がネットショッピングでおせち料理を購入すると回答した。

おせち料理で購入する業態【複数回答】(n=4,078)

今回のアンケートでは、若年層になるほど正月におせち料理を食べない人が増加傾向にあることがわかったという。食べない人のコメントを見ると、「お寿司、唐揚げ、エビフライ、酢豚、角煮、生春巻き、生ハム、ピザ、フライドポテトなどみんなが好きなものを作って食べている」(30代女性)といったように、おせち料理にこだわらずに好きな料理を食べているコメントが見られた。

一方で、「いつもどおりに普通に食べている。具体的にあげるものなどなにもない」(30代女性)、「正月だからといって特別なものは食べません」(30代女性)というように、「普段通りの食事」や「特に特別なものを食べない」といった主旨の回答も多かったという。